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2024年3月27日

就活の人気業界ランキング1位、男性「メーカー」女性「医療・福祉」=絆ホールディングス調べ=

絆ホールディングスは25日、全国の就活生から社会人1年目までの男女500名を対象に実施した「就活事情調査」の結果を公開した。

同調査は、2024年に就活中(就活する予定)の学生、既に内定が決まっている学生、社会人1年目の人に対して、志望業界や企業選びで重視する点、就活における後悔、失敗談など、就活の実態を調査。また、「給料」に焦点を当て、初年度の希望年収や実際の年収、それに対する不満についても探った。


それによると、まず全員を対象に志望している(していた)業界については、男女別にランキングにしたところ、男性は1位「メーカー(36.8%)」、2位「IT・通信(20.0%)」、3位「官公庁・公社・団体(17.2%)」、女性は1位「医療・福祉(27.6%)」、2位「メーカー(20.0%)」、3位「官公庁・公社・団体(14.4%)」だった。


就職先の選び方については、雇用や福利厚生の安定を求める「安定志向型」と、個人のスキルアップを求める「上昇志向型」で、自身はどちらのタイプで就職先を選ぶかを尋ねると、約 8割が「安定志向(79.6%)」と答え多数派であることが分かった。企業選びでは、約6割が「給料(58.4%)」を重視。次いで「業務内容(53.2%)」、「福利厚生(40.0%)」が挙がった。


次に、“就活の先輩”ともいえる内定者と社会人1年目を対象に就活中の後悔や失敗について調査。自身の就活については、約6割の人が「後悔がある(59.3%)」と回答。3割以上が「大学生活を有意義に過ごすべきだった(31.3%)」と大学生活の過ごし方に後悔を感じていた。また、「自己分析が不十分だった(29.3%)」や「業界を絞りすぎていた(29.3%)」といった後悔を感じている人も多く見られた。

就活中の失敗談には、「スーツを着て行ったら私服指定で恥ずかしい思いをした(東京都・21 歳男性)」、「ネット環境が悪く、オンライン面接に遅刻した(大阪府・23 歳男性)」、「言う必要のないネガティブな発言をしてしまった(香川県・22 歳男性)」、「グループワークで周りの人の話についていけなかった(宮城県・23 歳女性)」、「面接官の質問の意図がわからず、黙り込んでしまった(東京都・23 歳女性)」などのエピソードが寄せられた。


社会人1年目を対象に、今の会社に入社して後悔があったかを聞くと、「後悔がある(66.1%)」は6割以上。理由として最も票が集まったのは「給料が少ない(34.2%)」だった。他には「残業が多い(29.7%)」や「業務内容がイメージと違った(21.6%)」が多く挙げられた。


会社を辞めたいと思ったことはあるのかについては、「とてもある(22.0%)」と「ある(35.7%)」を合わせて、約6割が会社を辞めたいと思ったことがあると回答。理由で最も多かったのは男女ともに「給料が少ない(男性 40.5%、女性 34.5%)」。次に、男性は「残業が多い(21.4%)」、女性は「業務内容が向いていない(29.1%)」だった。

一方、会社を辞めたいと思ったことが「ない(42.3%)」と回答した人からは、「やりがいがあるから」(東京都・26 歳男性、茨城県・23 歳女性)、「居心地がいいから」(山形県・21 歳男性)、「給与もそこそこ良く、人間関係が良好なため」(東京都・29 歳女性)という理由が挙がった。


「給料」の調査では、初年度の希望年収を聞くと、最も票が集まったのは「300万円以上~350 万円未満(21.2%)」で比較的堅実な傾向がうかがえた。男女別でデータを見ると、男性は「300 万円以上~350万円未満(25.2%)」、女性は「200万円以上~250万円未満(24.0%)」が最多で、希望年収に男女差があることも分かった。


一方、内定者と社会人1年目を対象に実際の初年度年収がいくらかを尋ねると、「200万円以上~250 万円未満(25.1%)」が最も多かった。希望していた「300 万円以上~350万円未満」をもらう人は 16.5%に留まった。男女別で見ると、男性は「250万円以上~300万円未満(25.7%)」、女性は「200万円以上~250万円未満(35.9%)」だった。


自分の能力・経験に対してこの初年度年収が妥当だと思うかを尋ねると、約3人に1人が「少し低い(23.4%)」、「低すぎる(10.5%)」と答えた。

実際の初年度年収に対して率直にどう感じたかを聞くと、将来昇給が見込めるかを不安視する声や、物価高な今、生活・貯金のためにも給料を上げてほしいという声が挙がった。反対に、1年目の未経験者がもらえる金額としては妥当と考えている人もいた。

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