2025年2月14日
スキルアップ研究所、「年代別のキャリアアップにおけるリスキリングの実態とその課題に関する調査」結果発表
学研ホールディングスは12日、グループ会社のベンドが運営する「スキルアップ研究所」が実施した、「年代別のキャリアアップにおけるリスキリングの実態とその課題に関する調査」の結果を発表した。
それによると、「あなたはリスキリング(スキルの学び直し)が必要だと感じますか?」の問いには、20代では52.4%が「リスキリングが非常に必要」と答えた。一方で50代では19.1%と、必要性を感じる人の割合がわずか5人に1人に留まっている。
若年層は現状のスキル不足を強く感じている一方、中高年層では「現状のスキルである程度対応可能」と考えていることがうかがえる。
「現在、新しいスキルを学んでいますか?」の問いにも同様の傾向が見られ、20代は「学んでいる」割合が他の年代よりも高く、行動に移す意識が顕著であると言える。
一方で30代以降は「学びたいがまだ行動に移していない」割合が増加し、特に40代以降では「特に学ぶ予定はない」という回答が増えている。
この結果から、年齢が上がるにつれて「学びへの意欲」が「実際の行動」に結びつきにくくなる傾向があると言える。
新しいスキルを学ぶ際の主な障壁を尋ねたところ、「時間の確保が難しい」が191人で最多となった。また、「費用が高い」が133人と続いた。
また、年代別で見ると「費用が高い」を1番多く選択したのは30代(51%)であった。これは、30代が家計への影響を強く懸念する傾向にあることを示唆している。
一方で、20代では27%と他の年代より低い結果が出た。このことから、若年層は学びに投資する価値を認識している、あるいは、企業のサポート(研修費用負担など)を積極的に利用しているといった傾向がうかがえる。
時間に焦点を当てると、全体的に「時間の確保が難しい」と感じる割合が高いが、特に30代(72%)が最も高い結果が出た。
30代は仕事や家庭での責任が強まる時期であり、20代に比べて仕事や家族のために割く時間が増えたことを強く感じる傾向にあると言える。
40代、50代になるとやや低下するが、依然として高い割合(50%台)を維持しており、時間の問題が幅広い年代における重要な障壁であることが分かる。
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