2017年9月26日
京都大学と漢検協会、3年間の研究プロジェクトを開始
京都大学と日本漢字能力検定協会は25日、漢字・日本語学習の実態や効果を科学的に検証し、漢字習得や能力維持に効果的な漢字学習法などの提言を行うことを目的に、2017年度から2019年度までの3年間にわたる研究プロジェクトを立ち上げると発表した。
同プロジェクトでは、「ライフサイクルにおける漢字神経ネットワークの学際研究」と「人工知能 (AI) による漢字・日本語学習研究」の2つの研究を進める。
「漢字神経ネットワーク研究」では京都大学の医学研究科が主体となり、学習期 (学童期~青年期) と能力維持期 (老年期) の2層を対象として研究を進めていく。学習期対象の研究では、漢字学習が思考力の発達に及ぼす促進効果を検証。漢字習得の発達的基盤と脳神経基盤を解明し、効果的な漢字学習法の開発を目指す。また、能力維持期対象の研究では、漢字能力が脳機能の発達・維持に及ぼす効果を科学的に検証し、認知症予防に効果的な学習方法を社会に提示することを目指す。
一方、「人工知能 (AI) による漢字・日本語学習研究」では、情報学研究科が主体となり、漢検協会の膨大な量の漢字・日本語能力に関する情報やデータ、検定に関するノウハウなどを活用して、漢字・日本語の使い方を大規模かつ科学的に解析し、研究成果を漢字学習の質的向上や日本語の文章力向上などの学習支援につなげていきたいとしている。
漢検協会は漢字能力と検定に関する情報やデータを京都大学へ提供し、活動支援として各研究につき年間3500万円を助成する。今後、両研究の途中経過や研究成果は、漢検協会ホームページのプロジェクトページで公開する予定となっている。
関連URL
最新ニュース
- CFC、「能登半島地震で被災した子どもの学び実態調査」の結果を発表(2024年11月22日)
- 親が選ぶ子どもに通わせたいプログラミング教育の条件とは? =「プロリア プログラミング」調べ=(2024年11月22日)
- ザクティ、長野県池田工業高校の遠隔臨場体験でウェアラブルカメラが活躍(2024年11月22日)
- 北九州市立大学、高校生向けテクノロジ・イノベーション教育事業「GEEKKイニシアチブ」を開始(2024年11月22日)
- ICT CONNECT21、水曜サロン 安藤昇氏「生成AIで変わる教育の未来」12月4日開催(2024年11月22日)
- 朝日出版社、デジタル・文法指導セミナー「CNN Workbook Seminar 2024」大阪・福岡で開催(2024年11月22日)
- 「未来の学習コンテンツEXPO 2024(冬期)」12月25日開催 企業の協賛案内を開始(2024年11月22日)
- キャスタリア、「ケニアの教育とICTの未来を考える特別セミナー」を開催(2024年11月22日)
- Mulabo!、小学5・6年生対象「親子でプログラミングを体験しよう!」12月横浜で開催(2024年11月22日)
- 教育プラットフォーム「Classi」、「学習トレーニング」機能内に動画を搭載(2024年11月22日)