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2018年8月7日

先生が学んでから子どもに教える「Sphero SPRK+」を使ったプログラミングセミナー

D2Cは5日、プログラミング教育を考えるメディア「こどものミライ」のリニューアルオープンを記念して、「こどものミライ」サマースクール「Sphero SPRK+を授業で活用しよう!」を開催した。

「まったなしの教育改革」と平井氏

「まったなしの教育改革」と平井氏

午前中に教師たちが、「Sphero SPRK+」を使ったプログラミング授業のノウハウを学び、午後には子どもたちに教えるメンターを務めるというセミナー。学びと実践をシームレスに繋ぐ新しい試みだ。

講師を務めたのは、「Sphero SPRK+」を使ったプログラミング学習の第一人者、情報通信総合研究所 特別研究員の平井聡一郎 氏。

はじめに、2020年度に実施される新しい学習指導要領における「情報活用能力」や「プログラミング」について、「情報活用能力」も「プログラミング」もすべての教科を対象に学ぶ事になっているが、これは今回の改訂で導入しなければ次は2030年になってしまうという切実な状況からきたものだと説明。

凄いのが出来ると集まるのは子どもも先生も同じ

凄いのが出来ると集まってくるのは子どもも先生も同じ

文部科学省が主導する「未来の学びコンソーシアム」がまとめた、小学校におけるプログラミング教育を「教育課程内のプログラミング教育A・B・C・D」の4つと、「教育課程外のプログラミング教育E・F」の6つに分類した「小学校段階のプログラミングに関する学習活動の分類」について、「教科外のCDについては外部人材を活用しても良いが、教科内のABについては、教師が主導して進めなければならない。そのためにも、小学校のプログラミング学習はハードルを下げて、すべての教師が実施可能なものを普及する必要がある」と力説。

A-①に挑戦する先生たち

A-①に挑戦する先生たち

生活の動作を口に出して順番に並べたり、動作やブロックを使用して行う「アンプラグド・プログラミング」を導入として、ビジュアル・プログラミング言語のスクラッチを使って絵本作りなどを行う「ビジュアル・プログラミング」、そして球体型のロボット「Sphero SPRK+」を使った「フィジカル・プログラミング」へと段階的に進化する学びを伝授した。

平井氏、裏技伝授中

平井氏、裏技伝授中

「Sphero SPRK+」を使った実際のプログラミングでは、文部科学省が公開している「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」で示している、プログラミング教育A-①「プログラミングを通して、正多角形の意味を基に正多角形をかく場面(算数 第5学年)」を例示。直線の描き方から正方形、三角形、5角形、6角形・・・・へと曲がる角度を調整しながら多角形をプログラミングする手順を体験した。発表会では、曲がる毎に「Sphero SPRK+」の発光する色が変わったり、音を出したりと様々なオリジナリティに富むロボットが会場を駆け巡った。

マンツーマンでメンターをつとめる先生たち

マンツーマンでメンターをつとめる先生たち

午後から行われた子ども向けのワークショップ「ミライの授業を体験コース」では、平井がファシリテーターを務め、午前のセミナーに参加した教師たちがメンターとしてほぼマンツーマンで参加者を指導していた。

教師がセミナーに参加してプログラミング授業を体験したり学んだりする機会はあるが、実際に子どもたちを相手に実践トレーニングを行う機会はなかなか無い。不慣れなプログラミング授業がぶっつけ本番になって教師が不安を感じたりすることがないように、教師がトライアル出来る機会が提供されることを期待したい。

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