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2025年5月15日

ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.06 <条件に合う数をみつける>

ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第6回。

今回は<中級者>向け、Scratchで条件に合う数を見つけるプログラムです。

変数と繰り返しで数をかぞえる

今回は、算数の実践例として数の特性に関するプログラムを紹介します。前回の動画では、変数と繰り返しを使って数をかぞえるプログラムを作りました。
今回はその応用として、「3の倍数」など、ある条件にあてはまる数を見つけて、演出を入れるプログラムを紹介します。

たとえば、「3の倍数のときだけキャラクターが眠くなる」というようにすることで、数の性質を楽しく学べることを目指します。

数をかぞえる(カウントアップ)のプログラム


「眠る」演出を入れたいので2種類のコスチューム(絵)を準備します。

まず、最初のコスチューム「ふつう」にして、変数「かず」の中に「1」を入れておきます。

*変数とは、数値や計算式、文字列などのデータに名前をつけて保存し再利用するための仕組みです。

吹き出しで「かず」の中身を表示させます。「1」と表示されます。
続いて変数「かず」に「1」を足します。変数「かず」には「2」が代入され、セリフは「2」と表示されます。

『変数「かず」を1ずつ変える(足し算する)』ブロックを 30回繰り返し実行することで
1→2→3→…29→30 というように数をかぞえることができました。

条件にあったら見た目を変える演出をする

数をかぞえながら、例えば「3の倍数」という条件に合ったら見た目を変えていきます。
倍数を調べる条件は『「(かず)を(3)でわったあまり」=「0」』になります。
この条件にあった時、見た目を「ねむる」に、そうでない(条件に合わない時)は「ふつう」に分岐します。


条件を追加する
さらに応用として、条件を増やしてみましょう。

ここでは3の倍数と4の倍数の両方で「ねむる」コスチュームの演出をしていこうと思います。

繰り返しの中の条件部分を
『「(かず)を(3)でわったあまり」=「0」』または『「(かず)を(4)でわったあまり」=「0」』
のようにすれば完成です。2つの条件を「かつ」で繋げれば、同様に公倍数を調べることができます。その他にも『「かず」に(3)がふくまれる』など、さまざまな条件を加えることで数の性質を楽しく学べます。

算数授業での活用

スクラッチは、ゲームづくりはもちろん、子どものアイデア表現や調べたことの発表など、創造的な活動に幅広く活用できます。
今回紹介した「条件に合う数を見つける」プログラムは、算数の「数の性質」や「規則性」の学習にもつなげやすくさまざまな応用も可能です。
まずは先生がステージの動きを見せて「どんな数の時に『ねむくなっているかな』?」とクイズを出して考える、実際にプログラムを作って体験するというステップで、体験を通じた理解につながると思います。演出がとても重要で、楽しいなというワクワクを感じていただけたら最高だと思います。

スクラッチの使い方

変数とは

<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。

ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)

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