2021年8月4日
組織的なICT活用を考えられていますか?「小金井モデル」の確立に向けた取り組み
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1.導入文
学校現場ではハード面で急速な ICT化が進む一方、それを受け入れる学校での活用体制、ソフト面の対応が追いついていません。
東京都小金井市(以下 小金井市)、国立大学法人東京学芸大学(以下 東京学芸大学)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)は「GIGAスクール構想による個別最適化された深い学び等の実現に関する連携協定」(以下 本協定)を今年4月に締結しました。
本協定により、ICT機器の整備に留まらない組織的なICT活用を実践し、新しい教育のカタチ「小金井モデル」の確立に向け実証を行っています。
2.実証の背景
小金井市は、ICTを活用することで児童・生徒が自分らしく生きていく力をつける教育の実現を目指しています。
一方で、そのような教育のカタチを実現するためには、ICT環境の整備だけでは十分でなく、教員のICT技能の向上や、授業設計の在り方の研究など、さまざまな変革が必要となります。
小金井市が中心となって、「教員養成大学」として教科教育に強みをもつ東京学芸大学、「まなびポケット」を提供し教育のICT化に強みをもつNTT Comが連携し、各々の人的、物的、知的資源を持ち寄り連携し、小金井市が目指す教育の実現を目指します。
3.ICTを日常活用するためのキーポイントは組織的な活用
キーポイントは「先生個人ではなく、学校全体及び自治体全体でICT活用を推進していくこと」です。
本協定がスタートする前に、小金井市とNTT Comで議論を重ね、学校全体、自治体全体でICT活用を推進する体制を検討しました。
その結果、小金井市内の小・中学校には、各学校のICTを推進するICTリーダー(各校1名〜2名)と、各学年のICTを推進するICTサポーター(各学年1名)を配置する体制を作ることが決定しました。この決定の背景には、小金井市内でICT活用率の高い学校は、昨年度から既にこのような体制を構築し、学校全体でICT活用率を高めることに成功していたためです。
次に、自治体全体でICT活用を推進していくために、「次世代教育推進委員会」という組織が発足しました。この委員会には、各学校のICTリーダーが所属し、学校間で、ICT活用における課題解決策の検討やICT活用事例の横展開を行い、自治体全体でのICT活用の推進を目指します。
第1回目の次世代教育推進委員会の様子は小金井モデル情報発信サイトをご覧ください。
4.教員が多種多様な学習コンテンツから自由に選択できる環境
ICT活用率の向上における課題の一つは、「様々な学年の子供たちに、様々な用途で活用できるコンテンツ整備」です。NTT Comが提供する以下のソリューションを中心に提供し、日常的にICTを活用できる環境作りを実現しています。
(a) まなホーダイ
「まなびポケット」上で多種多様な学習コンテンツが利用可能になる定額制・使い放題プラン「まなホーダイ』」は、全19コンテンツ(2021年8月現在)が利用可能です。授業支援ツール、ドリル教材、プログラミング教材など、多種多様なコンテンツを取り揃えており、日常的なICT活用を支えるサービスです。
子どもたちやシチュエーションに応じて、先生自身で最適な教材を選択して活用することや、子どもたち自身で学びやすい教材を選択することも可能なサービスです。
(b) WEBQU
先生方が子供たちの状態を多角的に把握し、いじめや不登校の防止など、学級経営にご活用いただけるサービスです。紙媒体のQ-Uと異なり、デジタルならではの結果の即時フィードバックを実現しています。
(c)まなびポケット学力調査(CBT)
オンライン版の学力調査テスト(CBT:Computer Based Testing)です。紙媒体の学力調査テストと異なり、こちらも結果の即時フィードバックを実現しています。
5.今後の取り組み
以下のような取り組みを実施し、今年度末に、小金井市全体で日常的にICTが活用されている状態、ICTが新たな学びを支えている状態を作っていきたいと考えております。
(a)今年度中にICT活用事例を”100事例”以上収集・共有する 100事例を超えるICT活用事例を収集し、先生方がいつでもその事例を確認できる環境を作ります。具体的には、毎月1回開催される、次世代教育推進委員会において、各学校が1事例〜2事例を発表・共有する取り組みを2021年度末まで行います。事業者が提供する活用事例ではなく、立場が同じ先生方が創出した事例として、他の先生が真似しやすい事例の蓄積を目指します。
(b)教育委員会・学校・NTT Comが緊密に連携するチャット環境を整備
チャット上では、ICT活用を推進していく上で課題となる事項を関係者に連携し、関係者の叡智を結集して、スピーディーな課題解決を図り、ICT活用を推進します。
さらに発展的で先進的な取り組みとして、WEBQUやCBTなどのデータを活用し、主体的な学びや深い学び、個別最適化された学びなど、新たな学びの形「小金井モデル」の確立を目指します。
実証事業の様子は小金井モデル情報発信サイトに定期的に公開されるレポートをご覧ください。活用データをグラフで可視化したり、学校の研究レポートを配信しています。
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