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2017年2月23日

日大三島高校、1人1台タブレットと「ロイロノート」で“進化中”

2月18日、静岡県三島市の日本大学三島高等学校・中学校で、「ロイロノート・スクール」のユーザー会が同校の公開授業と併せて開催された。

日大三島高校 渡邊武一郎校長

日大三島高校 渡邊武一郎校長

ユーザー会の冒頭挨拶した渡邊武一郎校長は、「この後の講演タイトルが出ていますね。“日大三島は、なぜタブレットが定着できたか?”とあります。最後に“?”が付いていますが、まさに“定着できたか?”という問いかけなのです。本校では今年度の4月に、ICT教育とキャリア教育の実践を目指して、高校1年生全員にLTEモデルのタブレットを配付しました。まったく新しい試みですから、1年間教員と生徒が一緒になって様々な場面で使ってきました。午前中の公開授業でも、このあとの模擬授業でも“まだまだ”というところがあろうかと思いますが、悪戦苦闘しながら前進する先生たちの工夫を見てあげてください」と、“進化中”にあることを強調した。

「ロイロノート・スクール」のユーザー会

「ロイロノート・スクール」のユーザー会

続いて講演した大川幸祐教諭は、今回導入したタブレットをWi-Fiを利用しなくても通信可能なLTEモデルにした理由について、「Wi-Fi設備」の初期投資や設定、維持管理の煩雑さ回避と、生徒の登下校時における「安否確認」を主な理由として挙げた。確かに1学年20クラスの普通教室や特別教室、広大なキャンパスのすべてをWi-Fiでカバーしようとすれば莫大な設備が必要になるだろうし、2000名を越す生徒一人ひとりを見守るのには、どこでも繋がるLTE端末ほど便利なものはないだろう。

「アクティブラーニング・フェスティバル」と題したユーザー会のメインイベントである模擬授業は、3時間18枠に250人以上の教師が教科毎に参加して1人1台タブレットと「ロイロノート・スクール」の活用法を体験した。

日大三島高校 早坂教諭の英語の授業

日大三島高校 早坂先生の英語の授業

日大三島高校の早坂知也教諭の英語の授業「Student Teacher ~生徒が授業を作り出す~」は、教師が教えるのではなく、生徒たちが自ら気づき、教え合い、学び合うことで英語の理解を深めるというもの。「ロイロノート」は生徒と教師、生徒同士を繋ぐツールとして使用する。

紙とデジタルの融合

紙とデジタルの融合

模擬授業では、参加者を4人ずつのグループに分け、課題の英文(紙のプリント)を読んで理解するとともに、単語・熟語、文法表現、指示語など気になった箇所をマークする。

その後グループで協働して解説用のプリントを作成。完成したらタブレットで写真に撮って「ロイロノート」で提出。提出されたプリント写真をクラスで共有して、他のグループの解説に対する質問を考える、と言う流れ。資料の配付~書き込み~グループ共有~書き込み~提出~クラス共有~発表、という流れをロイロノートとプリントを使い分けて実現していた。

進行を見守る関西大学中等部の松村先生

進行を見守る関西大学中等部の松村先生

関西大学中等部の松村湖生教諭による「考える科」の授業「“質問力”を高めるディベート大会の実践」は、「ロイロノート・スクール」の新しい機能「シンキングツール」を使った内容。

模擬授業では、「学校教育において、すべての教科書をデジタル教科書に替えるべきである」というテーマでディベートを行うと想定して、賛成と反対のグループを作成。ロイロノートの数あるシンキングツールの1つ「フィッシュボーン」を使ってまずは賛成・反対それぞれの「根拠」を黄色のカードに書いて貼り付ける。

フィッシュボーンにカードを貼り付ける

フィッシュボーンにカードを貼り付ける

次に、その根拠に対する「予想される質問」を赤いカードに書き込んで貼り付ける。根拠に対する「反論」を想定するのではなく、「質問」を考えることによって、より深い思考が求められるという狙いのようだ。

ロイロノートに不慣れな参加者もいたが、他の参加者の協力で、配付~書き込み~送信といった基本機能を問題なく利用していた。参加者の多くも、“進化中”なのだ。

「肱川あらし」の説明を描く

「肱川あらし」の説明を描く

立命館中学・高等学校の國領正博教諭と倉本 龍教諭が見せてくれたのは、進化の先の授業か。1人1台タブレットと「ロイロノート・スクール」がないと絶対出来ない授業。電子黒板やプロジェクターを使わない授業だという。そして、手軽に「主体的・対話的で深い学び」、いわゆるアクティブ・ラーニングが体験できる取り組み。

「公認カンニング」と題した國領先生の授業は、出題された問題にまず自分の答を書いて提出。共有機能で他の人の答を見て「自分の答の確からしさ」を再考。この段階で、他の人の答が正しそうならカンニングしてもOKというルール。答が図であるため、正しくカンニングするのも難しい問題だった。

「肱川あらし」が何故起こるのか。図で説明出来ますか。

立ち上がったまま協働学習

立ち上がったまま協働学習

倉本先生の「効率よく“良い仮説”を立てよう!」は、最初かタブレット片手に起立してスタート。「マグネットテーブル」という手法で、興味・関心が似通っている人
をグループにしてメンバー同士が切磋琢磨出来るようにするのだという。

グループが出来ると、課題がタブレットに配付され、個人で考えたアイデアをグループで共有、グループの考えを全体で共有しながら「仮説→根拠→具体的な方法」を煮詰めていく。この活動のすべてが、1人1台のタブレットを「ロイロノート・スクール」が繋ぐことで、電子黒板・プロジェクターなしで実現することが出来るのだ。

さて、午前中に行われた日大三島高校の公開授業。先生たちの悪戦苦闘、“進化中”は随所に見られたが、本当に素晴らしかった授業を1つ紹介したい。

板書する生徒たち

板書する生徒たち

それは、石館 薫教諭の保健の授業。「なぜ日本の救命率は低いのか、その原因と改善方法を探る」というもの。課題が提示されるやいなや、生徒たちは一斉にタブレットでネット検索を始める。そして、次々と情報にアクセスして、原因や改善方法を見つけ出してくる。

集めた情報はグループで共有してディスカッションを行う。
そして、グループでまとめた提言を、板書する。
石館先生と生徒たちが、板書された提言を元にアイデア・意見のやりとりを行う。

熱く伝える石館先生

熱く伝える石館先生

顔を挙げて向き合って言葉を投げ合い、黒板に先生が書き込みながら進められる授業。熱い。ボケありツッコミあり笑いあり。最後のビデオでは涙まで。

しかし、やはりICTツールも「ロイロノート・スクール」も活用して、もっともっと進化して欲しい。板書の時間が節約されるだけで、石館先生と生徒たちは、もっと多くのテーマについて話し合えるのだろうから。

最後に、「ロイロノート・スクール」が先生や生徒たちの進化を促す起爆剤になっていることが感じられたユーザー会。進化した学校で成長していく子どもたちがいまから楽しみだ。

関連URL

日本大学三島高等学校・中学校

ロイロノート・スクール

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