2014年10月23日
DNP/内部関係者による情報漏えいを未然に防止するシステム
大日本印刷(DNP)は22日、重要情報へアクセスする権限を持つ内部関係者による情報漏えいを未然に防止するシステムを開発し、販売を開始すると発表した。
情報漏えい対策システム 「CWAT(シーワット)」カスタマイズ版と、非接触ICカードを使った入退室管理システムとで構成されたシステム。
CWATは、インテリジェント ウェイブが開発・販売するセキュリティソフトウェア。
PCの操作を常時監視して操作履歴データを蓄積するほか、不正行為としてあらかじめ設定された操作が行われた場合、その処理のブロックや、管理者へのメールでの通報等を行う。
さらにカスタマイズ版では、不正操作が行われた場合に、ユーザー認証のためPC接続のカードリーダーにセットしたICカードに「退出禁止フラグ」を書き込む機能を追加した。
入退室管理システムは、セキュリティルームの入室側と退室側の両方に設置されたカードリーダーで、入退室時にICカードでの認証を行う。
今回、入退室管理システムベンダー複数社との協業によって、CWATが「退出禁止フラグ」を書き込んだICカードを退室側のカードリーダーにかざした場合は、電気錠を解錠しない機能を追加した。
導入費用は、最小構成で300万円から(カードリーダー等の工事費用は別途)。
企業での個人情報等の重要情報の漏えいに関しては、システムメンテナンスの担当者など、広範囲の情報アクセス権限を与えられた“特権ユーザー”による内部犯行が問題となっており、同システムはそうした問題に対応するためのもの。
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