2014年11月14日
東京工科大学/JMOOC講座を活用した反転授業を開始
ICTを活用した新しい授業のかたちとして注目を集める反転授業とMOOC。東京工科大学は、その2つを組み合わせた授業を11月から開始した。10日には東京工科大学としては2回目となる反転授業が行われた。
反転授業とMOOCを導入したのは、コンピュータサイエンス学部2年次後期の「インターネット」科目の授業。
反転授業の予習動画は、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)が公認し、NTTナレッジ・スクウェアと、NTTドコモが共同で推進するMOOC提供サイト「gacco(ガッコ)」を利用した。
「gacco」では配信を終えた講座については有料で提供(プラットフォーム利用)しており、東京工科大学は今回、5月から7月にかけて配信された、慶応義塾大学の村井純教授が講師を務める「インターネット」講座を採用。JMOOC講座を活用した大学での反転授業は日本で初だという。
東京工科大学は、推進する「アクティブラーニング」に、日本のインターネットの父とも呼ばれる村井教授の講義動画を導入することで、学生たちの主体的な学習が進むことを期待している。
授業では、全15回あるうち反転授業を5回実施。そのために、「インターネット」講座の40ある動画の中から、反転授業の実施回のテーマに合うものを選んで使用している。
10日の授業のテーマはIPv6。
受講する前に、学生たちは「gacco」で指定された予習動画を閲覧し、課題提出サイトに2つの課題を提出した。
授業は、IPv6の特徴を解説するとこからはじまった。講師が一方的に話すだけでなく、 “IPv6の特徴を調べ、IPv4と比較して記述する”という事前課題について、指名された学生が発表を行った。
その後も、IPv6の機能や利用方法などについて解説が続く。授業の中だるみを防ぐために、途中でクイズをはさんだり、最後に課題を与えたりするなど要所で生徒の参加を促す、メリハリのある授業が行われた。
講義を担当した岩下志乃准教授は、「反転授業では事前に予習をしている分、学生に発表をさせると意外と応えてくれた」と、一斉授業と比べて活気があったと語る。また、「予習課題があると、その部分に興味を持ってくれるのではないか」と続けた。実際に、学生の1人は「授業の前に予習動画を見て、同じことを授業で聞くので頭に入りやすい」と感想を話してくれた。
関連URL
最新ニュース
- Polimill、天理市で省庁・自治体向けサポートAI「QommonsAI」の導入サポート研修実施(2025年2月21日)
- コドモン、山形県長井市の児童センター5施設にICTサービス「CoDMON」導入(2025年2月21日)
- コドモン、長野県須坂市の公立保育所10施設にICTサービス「CoDMON」導入(2025年2月21日)
- ゲシピ、小学生の保護者限定セミナー「子どもの英語上達は体験が全て」開催(2025年2月21日)
- 小中学生ともに5教科で好きな教科は「社会」、苦手な教科は「算数・数学」=ニフティ調べ=(2025年2月21日)
- 教育格差があると考える人は約7割 =イー・ラーニング研究所調べ=(2025年2月21日)
- 身近に通信制高校に通う人がいる10代は半数以上 =クリスク調べ=(2025年2月21日)
- 総合型選抜で一般入試を上回る成果を実感した学生が7割以上 =ブルーアカデミー調べ=(2025年2月21日)
- 8割の学生が「キャリアは自身で選択したい」と回答 =学情調べ=(2025年2月21日)
- 芝浦工業大学主催「高校化学グランドコンテスト」派遣チームが国際大会で第1位、第3位に入賞(2025年2月21日)