2015年6月29日
早稲田大学/演劇博物館の3Dデータベースを正式公開
早稲田大学演劇博物館デジタルアーカイブ・コレクションは26日、今年2月から試験的に一部公開をしていた3Dデータベースを6月17日に正式公開したと発表した。博物資料としては世界でも有数の109点がブラウザ上で閲覧可能だという。
東日本大震災以降、デジタルアーカイブの役割は資料の保存や地理的制約を越えた資料提供など、様々な立場から重要性を増しているが、立体資料のデジタル化は発展途上にあり課題となっている。
今回公開した3Dデータベースは、平面資料の複写技術を応用し、かつてない高精細な再現性を実現した。写真測量方式という3D化技術を駆使することにより、3Dデータのみならずテクスチャー(素材の色)も高い精度で再現することができた。3Dプリンタの普及に伴い、3Dデータの利用範囲が広がり続けることは確実であり、立体資料の3Dデジタルアーカイブ化は標準化されていくとみられている。
通常のデジタルアーカイブは、画像の拡大程度の操作しかできなかったが、3Dデータを扱う事で、資料の上下左右を自在に閲覧できるだけでなく、光源の位置や光の色、背景色まで変える事ができるようになった。
演劇関連資料を多く収蔵している同館においては、舞台などの環境を再現するように、自然光や、たいまつの光、どの位置に光源があるのかを任意で決める事で、今まで向きあえなかった発見に出会えるという。
関連URL
最新ニュース
- iTeachers TV Vol.436 千葉県立市川工業高校 片岡伸一 先生(後編)を公開(2024年12月11日)
- 山梨県、2025年度から25人学級を小学校5年生に拡大、26年度には全学年に導入(2024年12月11日)
- GUGA、大阪府と「求職者等へのDX(IT)に関するスキル等の習得を通じた持続可能な就職支援モデルに関する協定」を締結(2024年12月11日)
- 指導要録の「行動の記録」、教職員の96%が「明快な評価ができていない」と回答 =School Voice Project調べ=(2024年12月11日)
- 仕事をしている母親の子どもの方が希望の中学校に合格している =ひまわり教育研究センター調べ=(2024年12月11日)
- LINEヤフー、「Yahoo!検索」で検索結果面に小学校で習う漢字の書き順動画を掲出(2024年12月11日)
- カラダノート、「ママ・パパが選ぶ今年の漢字ランキング」を発表(2024年12月11日)
- 大学就学を支援する返済不要の給付型奨学金「金子・森育英奨学基金」 総額260万円への増額(2024年12月11日)
- ノーコード総合研究所、大阪府立吹田東高校で「ノーコード開発研修」を実施(2024年12月11日)
- Musio ESAT-J通信教育、世田谷区立太子堂中学校と実証実験を実施(2024年12月11日)