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2017年2月23日
VSNが杉並区の小学校でプログラミング授業 “ネコ鳴きまくり”
エンジニア人材サービスのVSNは22日、東京都杉並区立八成小学校で、6年生を対象としたプログラミング授業を開催した。
プログラミング授業はパソコン教室で、河本明彦教諭の理科「電気」の単元の一環として行われ、講師はVSNで普段エンジニア教育に当たっている社員が務めた。
ビジュアルプログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」を使った授業の第一歩は、Scratchの代表的キャラクターであるネコを動かすこと。
講師から、ネコを「回転する」「前に進む」といった動きをブロックを積み上げて実行する説明だけを聞いてプログラムに取りかかるのだが、様々な命令ブロックを勝手に積み上げてどんどん進んでいく。まだ教わってもいないのに、大きくなったり小さくなったり、壁にぶつかって跳ね返ったり、ネコが動いて線を描いたり。
すると、どかから「みゃぁ」というネコの鳴き声が聞こえてくる。
「なに?」「なに?なに?」「なんだ?どうやるんだ」と教室中から興味を示す声が湧く。誰かが「ネコが鳴く」という命令ブロックを発見したのだ。
どこから聞こえてくるのか確かめようと、教室を見回すのだが、最初の児童を発見する前に教室全体がネコの鳴き声に包まれていた。驚異の伝達速度である。こうして子どもたちは新しいスキルを身につけていく。それにしても五月蠅い。
どうなるのかと思ったところで講師から、「は~い、じゃあみんな赤いボタンを押して!」と指示が出る。プログラミングの動作を止めるボタンだ。一瞬にして教室が静寂に包まれる。
そして講師から「繰り返し」「背景」「座標」など次々に新しい操作方法が伝授され、子どもたちは教えられたスキル以上の発見を繰り返してどんどん先に進んでいく。子どもたちの制作中、教室はあいかわらずネコの鳴き声が鳴り止まない。
パソコン教室でのプログラミング授業で良いのは、講師のデモンストレーションが子どもの眼前のモニターに映し出されること。そして、操作をコントロールできることだ。自分勝手に進めようとしても操作ができなくなるので、授業進行を教師が制御できる。
そして、この日の授業のめあてである「プログラミングでアニメーションを作ろう」に挑戦。教えてもらったプログラミングや自分で発見した方法で、背景やキャラクターを動かしていく。
ここでも、教えられていないのに、キャラクターの色を塗り替えたり、背景を点滅させたり、無限の複製を続けたり、効果音を自分で作ったりなどオリジナルのプログラミングを見つけ出しておおいに楽しんで学んでいた。
最後に河本教諭は、「みんな自分の身の回りのもので、プログラミングが使われているものを探してみよう。沢山あるはずだよ。今日学んだ“プログラミング”というのは、最初にあんなことしたい、こんなことしたいと思うことを決めて、それをできるようにするための“命令”に順番を付けていくことなんだ。わかったかな」とまとめた。
2時間の授業を終えて子どもたちが書いたアンケートで、ほとんど(確認できたすべて)の児童が「もっとやりた」と答えていた。
VSNでは、3月に八成小学校で2度のプログラミング授業を行うほか、関東地域の公立・私立小学校でも順次開催する予定だという。
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