2017年4月3日
総務省、プログラミング教育実証事業の成果発表会を開催
総務省は3月30日、「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」実証事業等に係わる成果発表会を広島で開催した。
総務省は、全国どこでも持続的に実施可能なプログラミング教育のモデルを構築し普及するために2016年度から「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業を推進してきた。
この事業では、地域の人材をメンター(指導者)として育成するとともに、教材コンテンツや指導ノウハウをクラウド上で共有・活用しつつ、プログラミング教育を低コストで効果的に実施するための方法などについて、全国11のプロジェクトで実証事業を行ってきた。
発表会の冒頭挨拶した総務省情報流通行政局 情報通信利用促進課の御厩祐司課長は、「教育課程外で実施している当事業の役割は、学校におけるプログラミング教育普及の“踏み台”となることであり、また、学校教育の先に溢れてくるもっと学びたいという思いの“受け皿”になることです」と事業の意味を表明、あわせて成果のまとめを報告した。
当事業を体験した子どもたちの主な感想として“Enjoy”“Change”“Respect”“Challenge”の4つに分類できるという。
“Enjoy”では、プログラミング体験で感じた達成感や楽しさという新たな発見。“Change”では、ただ使ったり遊んだりしていただけのゲームやアプリを創ることで知ったものの見方・考え方の変化。“Respect”では、プログラミングをやってみてゲーム制作者の大変さがわかるようになったという、作り手への敬意。“Challenge”では、学校や家庭、学びや生活の様々な場面でプログラミングを活かしたいという未来への挑戦。
また、今回の実証事業を通じて具体的なプログラミングに触れたことで、保護者も校長も教員も、メンターとなった大学生や高校生、教育委員会などもそれぞれの立場で成果と課題を把握できたことが重要だという。
総務省では今後、文部科学省、経済産業省と連携して立ち上げた官民コンソーシアム「未来の学びコンソーシアム」の活動などを通じて、一層プログラミング教育の充実に貢献する考えだという。
実証事業11プロジェクトの報告は、後日総務省の特設Webサイトに公開される予定。
実証事業の概要
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