2017年4月20日
中2生は「勉強嫌い」が約6割、「勉強が好きになった子」の特徴とは?
東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は、2014年に「子どもの生活と学び」の実態を明らかにする共同研究プロジェクト(親子パネル調査)を立ち上げ、同一の親子(小学1年生~高校3年生、約2万1000組)を対象に、2015年以降、複数の調査を実施している。
今回、2015年と2016年の2時点における調査から12学年にわたる学習の実態や変化を明らかにした結果をまとめ、19日に発表した。主に、学習意欲(勉強の好き嫌い)に注目し、勉強が好きになった子にはどのような特徴があるのかを検討している。
調査結果によると、まず、学習時間の平均は小1生から中1生まで堅調に増加するものの、中1生から中2生にかけて8分減少。同様に、中3生から高1生にかけては31分減少していた。
同じ子どもの変化を1年間追跡した結果では、中2生の約半数、高1生の6割が前年よりも学習時間を減らした。中だるみや学習ばなれが起きやすい学年であることが分かる。
勉強が「嫌い」(まったく+あまり好きではない)は、小1~6生では2~3割にとどまるが、小6生~中2生にかけては26.0ポイントも増加し、中2生で約6割に達した。
同じ子どもの勉強の「好き嫌い」について1年間の変化をみると、「好き→嫌い」に変わった比率は小6生→中1生(19.2%)や中1生→中2生(17.4%)に多い。一方、「嫌い→好き」に変わる子どもも、すべての学年で1割程度いた。
勉強が「嫌い→好き」になった子どもは、他の子どもに比べて前年よりも学習時間を増やしていた(35分増加)。また、成績が上がったのは26.8%で、他の子どもよりもその比率は高い。
勉強が「嫌い→好き」になった子どもは、「新しいことを知るのがうれしい」という内発的な学習動機をもって勉強している比率が高かった(35.2ポイント差)。また、勉強が「嫌い→好き」になった子どもは、さまざま学習方法を工夫している比率が高かった。
関連URL
最新ニュース
- 20代の「仕事と学歴」に対する意識調査 =Personal調べ=(2024年11月21日)
- 共働き家庭の子どもの教育、「母親主導」51.4%、「夫婦共同」33.5%、「父親主導」13.9%=明光義塾調べ=(2024年11月21日)
- マイナビ、高校生向け探究学習サイト「Locus」を全国の高校へ4月から無償提供(2024年11月21日)
- チエル、全日本教育工学研究協議会全国大会(JAET)東京都港区大会に出展(2024年11月21日)
- 明治学院大学、生成AIで個人の「顔表情からの感情推定」を可能に 学生グループが受賞(2024年11月21日)
- 高度人材育成機構、「DX認定企業調査報告書 2024年版」公開(2024年11月21日)
- ISEN、「令和5年度学校・教育機関における個人情報漏えい事故の発生状況」調査報告書を公表(2024年11月21日)
- プログラミング教育「HALLO」、年長~中学生対象の「冬期講習会」を開催(2024年11月21日)
- CKCネットワーク、「出席扱い制度オンライン説明会」12月に開催(2024年11月21日)
- ワオ高校、通信制高校で海外を目指す 海外大学進学セミナー 23日オンライン開催(2024年11月21日)