2017年6月8日
2017年卒就職内定者 約3万人の状況を分析、「内定辞退」傾向は?
ガイアックスの子会社であり、内定者フォロー・新入社員研修SNS「エアリーフレッシャーズ」を提供するEDGEは7日、2017年卒向けサイトの利用者である内定者(約3万人)の状況を分析、内定承諾後の辞退傾向の調査結果を発表した。
2017年卒は、経団連加盟企業の選考開始時期が6月1日に変更された初年度で、前年の同8月1日と比較すると2カ月の前倒しだった。
調査結果によると、内々定の期間が長くなり各社の内定出しのタイミングが分散したことで、6月をピークに9月ごろまでは内定辞退が発生している。6月の経団連加盟企業の内定出しで安心した採用担当者が、夏場にかけて予期せぬ辞退に悩まされるという構図が見てとれる。
また、入社間近の3月になり辞退の申し出が増える傾向がある。卒業できないという理由以外に、複数内定を保持している学生が辞退の申し出をせず、入社直前になり辞退の連絡をしてくるというケースが多数報告されている。
「社内報に新入社員紹介ページを作成したいと連絡をしたら、電話口で辞退したい旨を伝えられた」、「年明けから一切連絡が取れなくなり、入社直前になりメールで辞退の意向を一方的に通告してきた」という声も聞かれたという。
長くなった内定保持期間に、学生の状況を把握する術を採用担当者が持っていないと、こうした事態に見舞われることから、内定者と採用担当者との間のコミュニケーション手段に注目が集まっている。
2018年卒も同様のスケジュールであることから、卒業直前の辞退で入社予定人数の目論見が外れた企業などが、早期に内定者の動向を把握するために、専用サイトの導入を進めているという。
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