2017年8月28日
瀧野川女子学園、iPad ProとクラウドによるICT活用
【PR】iPad Pro LTEモデルとMetaMoJiによる授業実践
瀧野川女子学園中学高等学校 広報 小平正和
生徒がApple Pencilを手に、iPad Proに数式を書き込む。
教員のiPad Proには、生徒一人一人の解答の過程がリアルタイムで表示される。
教室は静まり、生徒の集中する姿が、その解答過程から見えてくるようである。
MetaMoJiのアプリが、ICTを用いた授業風景を支えている。
授業に溶け込むICT教育
瀧野川女子学園の授業にICTは欠かせない。生徒がMetaMoJiを用いて、iPad ProにApple Pencilで答えを書くと、全員分の解答がリアルタイムで教員の端末に表示され、生徒の集中力が伝わってくるほど。教員がすぐに丸付けすることもできるし、生徒全員が自分の解答をお互いに見せて話し合うこともできる。
全科目共通して活用しているのは、クラウドを活用した教材の配信と課題の回収である。
結果、授業のスピードが増し、多くの授業で演習やアウトプットの時間を多く確保できるようになった。また、クラウド環境で利用することで予習や復習を効率的に統合でき、授業に積極的に参加する態度も育ってきている。一つの課題にグループで取り組み成果を発表するなど、協働学習も容易になった。
iPad Proは常にインターネットに接続しており、学校に加えて家庭や図書館にいても、また、長期休業中の旅行先からでも、学習に取り組んだり、教師に質問したりできる。
特色を生かした授業の一例
●英語
TED Eduの動画をあらかじめiPad Proで視聴し、その内容をもとに授業でディスカッションしつつ、メモにMetaMoJiを使用し、iPad Proに記録する。また、Apple Pencilの書きやすさと、MetaMoJiの簡便性により、ネイティブを含めた教員と英語での交換日記を行なっている生徒も多い。
●数学
MetaMoJiを使用し、同時に同じ問題に取り組み、解答は自分専用のページに書き込んでいる。しかし、同時に、他の生徒が書いた解答ページも見ることができ、解らない部分を友人の解法を参考にして自分で解き直したり、別解を紹介し合ったりしている。これにより、数理的な力を皆でオープンに考えていくことができると思われる。
数学の答案を作るということは、自分の考えを数式によって提案し、相手に理解してもらおうとすることであるし、相手の答案を読むことは、相手の考えを理解することでもあると考える。
ICTを用いて授業を行うことで、他の生徒の考え方をリアルタイムに見ることができ、さまざまな式の書き方、解法を学ぶことができる。互いの式や考え方を見せ合える環境は、心理的な壁を小さくし、自分の意見に自信を持って積極的に発表していく姿勢にもつながってきている。
●古典
古文の本文が書かれたシートを共有し、MetaMoJiを使用し、全員で現代語訳を書き込んでいく。教師から説明されたことも生徒同士で協力しながら書き込み、1つのノートを皆で作ってゆく。
いずれも、iPad Proを導入した結果、授業にスピード感や、答えがどんどん出てくるライブ感が生まれ、演習やプレゼンなど、アウトプットの時間を多く確保できるようになった。
教員の声
●当初、自分の解答を他の生徒に見せることは、恥ずかしがる生徒もいたが、「間違えてもいいよ」と声掛けをすることで、今では生徒も抵抗なく見せるようになった。ほかの生徒の考えを見て、学ぶことで、多種多様な考えを知ることができるので、あえてクラスのみんなの解答も閲覧できるようにしている。教員の考えではなく、同い年の考えがわかるのが大きい。他の人の解答用紙を見るということは、他の人の考え方を見るということにほかならない。他の人の式は勉強になる。他の人の式が読める人は、参考書も読めるようなる。
●ノートよりも生徒の出来がよく見える利点がある。30人もいたら、生徒のノートを見られない。また、紙のノートの場合、机を巡回して、「今どんな感じ」と見ると、生徒の手が止まってしまう。MetaMoJiの場合は、「集中すると、この子は、こういう間違いをするのか」ということまで気づく。この生徒は、どういう速度で、どういう間違いをするのか、教員がわかるのが、MetaMoJiのメリットと言える。
●答えがクイズ番組のように、電子黒板に一斉に出るので、皆集中している感じを受ける。
MetaMoJiは、一斉に黒板に書いているようなもの。自然と、発表の場が増える。
解答というよりも、プレゼンに近いと思う。生徒が、他人に見せることを意識しながら答案を作るようになった。人に教えるのが、最も理解が早い。同時にコミュニケーション能力も向上していく。
●生徒によって、使い方が違って、教員も知らない使い方をしてくる。例えば、解答の余白を魔法陣のように使って、自分の考えを展開していく生徒もいる。それを見た、他の生徒が使い方を真似して、今度は、自分なりの思考の展開をMetaMoJi上で行う。
まとめ
ICTを導入していることで、勉強やコミュニケーション、思考のツール上の制限がなくなり、自由な個性を育むのに適したプラットフォームができつつある。
教員側からしても、ICT化は、なりより、解答や思考のプロセスが見えるのが大きい。
生徒たちは、今では、解答にしても、アイデアにしても、自分の考えを展開して、目的にたどり着くスキルや感覚を身につけられていると思われる。
iPad Pro×Apple Pencil×MetaMoJi 瀧野川女子学園中学高等学校 ICT×数学科
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