2018年6月29日
地域文化継承の「聞き書き甲子園」、開催協力の市町村を公募
農林⽔産省などで構成される聞き書き甲子園実行委員会は28日、2019年度の同甲子園の開催に協力する市町村の公募を開始した。
「聞き書き甲子園」は、全国から選ばれた高校生たちが、森や川、海とともに生きる知恵や技を持つ「名人」を訪ね「聞き書き」し、その成果を発信する活動で、2002年度から実施している。
「聞き書き」とは、話し手の言葉を一字一句全て書き起こした後、一つの文章にまとめる手法。高校生たちは「聞き書き」を通して「名人」の知恵や技のみならず、人生そのものを受け止める。
「森が泣いている」「村が寂しくなった」と語る「名人」への思いに少しでも応えたいと、里山里海の保全や地域活性化などに取り組む、卒業生の活動も生まれたという。
2019年度から、「名人」の技や伝統・文化の基盤である「地域」にスポットを当てる観点から、この活動に協力可能な市町村(地域)を公募。地域単位で推薦する複数の「名人」を高校生が一対一で訪問し「聞き書き」する。
協力市町村に対しては、地域で⻑年にわたり育まれてきた「なりわい」や「生活文化」について幅広い世代が再認識し、地域の未来のあり方を皆で考える「場」を提供する。
公募期間は6月28日〜9月28日で、10〜12の協力市町村を公募。「地域団体」(地域自治組織や市⺠活動団体、事業協同組合など)が市町村を窓口として応募することや、複数の市町村が連盟で応募することもできる。
選定された市町村は2月末までに、5〜8人の地域の「名人」を推薦。「名人」には、次年度(2019年度)、高校生の「聞き書き」取材に協力してもらう。
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