2018年7月10日
埼玉工大、自動運転技術の大学発ベンチャー設立
埼玉工業大学は9日、自動運転技術の研究・開発を産学連携で推進するための大学発ベンチャー「株式会社フィールドオート」を設立したと発表した。
「フィールドオート」は埼玉工大の学生も参加する企業で、同大のキャンパス内に設置された。社長には同大工学部情報システム学科の渡部大志教授が就任。同社は戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) 自動走行システム/大規模実証実験における埼玉工大の経験やノウハウを生かし、オープンソースの自動運転ソフトウェアを開発・提供するティアフォーとの連携により、自動運転実証実験のサポートを中心に事業展開していく。このような自動運転実証実験に関する産学連携活動の推進は、私立大学では初めての取り組みになるという。
同社では、高齢者などの交通弱者に優しく交通事故のない社会を実現するために、埼玉工大で研究・開発してきた自動運転の実用化に関する技術やノウハウを活かして事業を推進し、学外移転していくとともに、ティアフォーとの協力により、向こう3年間で約30件の自動運転実証実験に関する受託を目指すとしている。
また埼玉工大では、キャンパスのある深谷市の公道で自動運転の実証実験を始めており、AI時代の人材育成に向けて、来春、工学部情報システム学科にAI専攻新設を予定している。
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