2018年8月24日
奈良市、市立小中学校にSNS相談アプリ「STOPit」導入
奈良市は23日、市立小中学校においてこれまで電話やメールを活用して取り組んできたいじめ問題の相談体制をさらに強化するため、SNS相談アプリ「STOPit」を導入することを発表した。
市立中学校21校の全生徒約8000人と、市立小学校43校の5、6年生約5500人を対象に、啓発ポスターやチラシを配付して、子どもだけでなく保護者へも啓発を行うとともに、STOPit事業者から各学校へ研修講師を派遣し、9月7日から学年ごとに「いじめの脱傍観者授業」を実施する。
授業の受講後、児童生徒にアクセスコードを配付し、各自で「STOPit」アプリをダウンロードしてもらう。また24時間相談電話と連携し、緊急の事案や時間外には、ワンタッチで電話相談につなげることもできるようにする。
市では、SNS相談アプリは子どものコミュニケーションツールの変化に対応しているため、今後相談件数の増加が予測されるとしている。また、自殺をほのめかすような投稿に対しては、学校と学年が紐づけられているため、対応がしやすいと期待している。
ストップイットジャパンを立ち上げた谷山大三郎氏は、「STOPit」の使い方を説明するのではなく、導入する意味と意義を理解してもらうため、同アプリの導入にあたっては、必ず直接教育委員会や学校に出向いて事前の説明から模擬授業、講演会を実施しているという。
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