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2018年9月19日

立命館大、ICT活用しゲリラ豪雨から地下街を守るシステムを開発

立命館大学情報理工学部・西尾信彦教授が代表をつとめる「G空間システムコンソーシアム」は、地下空間の屋内測位技術とセンシング技術で防災センターでの災害時行動計画を支援する「G空間地下街防災システム」を構築し、大阪・梅田の地下空間でのゲリラ豪雨時の浸水対策として「梅田地区地下空間防災対策検討会」に採用された。

施設間連携のイメージ

施設間連携のイメージ

大阪駅・梅田駅周辺にはJRや私鉄、地下鉄の7つの駅があり、1日あたり約250万人が利用する。災害発生時には施設管理者の対応、施設利用者の避難などが迅速に実施される必要があったが、今回、この「G空間地下街防災システム」の本稼動を開始した。

「G空間地下街防災システム」は、浸水時の被害シミュレーションを実施した結果を活用し、地上ビルなどに雨量計とIPカメラを設置した、ICT活用の防災システム。

降雨状況を監視しつつ、その状況に対応した警戒レベルを認識し、止水板設置、避難誘導などの災害時行動の指示(タイムライン)を生成。

これらのタイムラインやIPカメラ映像、降雨量などのリアルタイムの災害状況を提示するアプリを各施設の防災センターに設置したタブレットで稼動し、各施設管理者同士がリアルタイムで同一の情報を共有して災害時の行動を連携する。

さらに、同システムは避難誘導要員、止水板設置要員らが携行するスマートフォンの専用アプリでも使用でき、集約された情報と各要員の位置情報を共有することもできる。

なお、「G空間システムコンソーシアム」は、立命館大学と、クウジット、メタプロトコル、中央復建コンサルタンツ、インフラレッドの各社で構成されている。

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