2018年12月5日
タイムカレント、昭和VS平成世代の「大学受験生」の実態を調査
タイムカレントは4日、「昭和」時代に大学受験を経験した48~59歳の4年制大学卒業資格保有者と、「平成」時代に大学受験を経験した18~21歳の現役大学生を対象に実施した「大学受験に関する意識・実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、まず、本番試験の当日に予想外の事態やトラブルが発生したかどうかを聞いたところ、「発生した」の回答は昭和世代ではわずか4.3%だったのに対して、平成世代では3倍以上の13.8%に上った。
試験当日に起こったトラブルで最も多かったのは「忘れ物をしてしまった」で全体の22.2%、2位は同率で「体調を崩してしまった」と「交通機関でトラブルが発生した(電車遅延、運休など)」の20.8%。この3つが試験当日に起こり得る「3大トラブル」。
4位以降は、「予想以上の悪天候に見舞われた(大雨、大雪など)」(15.3%)、「道に迷ってしまった」(13.9%)、「トイレ渋滞でトイレに行けなかった」(12.5%)、「会場が広く自分の席が見つけられない」(11.1%)と続いた。
試験当日の必須アイテムは、平成・昭和世代ともに、圧倒的に多い持ち物は「受験票」「筆記用具」「参考書・ノート・メモ」「身分証明書・学生証」だったが、昭和世代では「カバン(本番試験当日用)」と「腕時計」が上位にランクイン、平成世代は「スマホ」や「飲み物」が上位だった。
本番試験当日の忘れ物を聞いたところ、1位はなんと「試験当日の持ち物」として最も多かった「受験票(考査票)」だった。2位は「腕時計」、3位以降は「大学のパンフレット」「参考書・ノート・メモ」、「お弁当」、「お守り」と続いた。
本番試験当日に向けた準備として、「試験会場までの地図」を用意していたかどうか聞いたところ、平成世代では、「地図アプリを使った」の回答が全体の44.8%、「用意していなかった」の回答も同率の44.8%と多かったものの、「地図のコピーを用意していた」が8.8%、「地図帳を用意していた(1.8%)」と合計すると、全体の55.2%が、地図を用意していた。
これに対し昭和世代は、「地図のコピーを用意していた」15.5%、「地図帳を用意していた」10.0%で、全体の74.5%は「用意していなかった」と回答。携帯の普及率が低かった昭和世代との差が浮き彫りになった。
試験当日の主な交通手段は、昭和・平成世代ともに「電車」が最も多かったが、2位以降で大きく差が出た。
昭和世代は「電車」(81.8%)、「バス」(5.5%)、「徒歩」(4.0%)、「タクシー」(2.5%)という結果だったのに対して、平成世代は最多の「電車」(69.5%)に次いで、「車で送ってもらった」が12.3%と、昭和世代の4.1倍も多かった。
本番試験で「実力を発揮できたか否か」については、両世代ともに「まあまあ発揮できたと思う」の評価が最も高くほぼ半数を占めたが、「十分に発揮できたと思う」では、平成世代が22.5%だったのに対し、昭和世代は12.5%。「十分」と「まあまあ」の合計値=「実力を発揮できた」の評価においては、平成世代が昭和世代を13%上回る結果となった。
一方、自分の実力を発揮できなかった一番の原因は、両世代ともほぼ同率で1位は「緊張」、2位「準備不足」、3位「過信・慢心」、4位「体調不良」だった。
受験勉強の集中を阻害する「敵」とも言える要素について聞いたところ、昭和・平成世代ともに「眠気」が最多、次いで「受験のプレッシャー」。
3位以降は世代間で大きく異なり、昭和世代では3位が「テレビ」(18.0%)、4位は同率(5.8%)で「食欲」と「友達からの連絡」だったのに対し、平成世代では3位が「SNS(LINE、twitter、Instagram、Facebookなど)」(36.8%)、4位「スマホゲーム」(31.5%)、5位は同率(5.8%)で「テレビ」と「ネット動画」で、スマホ関連の項目が上位を占めた。
受験勉強期間中の息抜きは、両世代とも「好きな音楽を聴く」と「思いっきり寝る」が上位2大要素。3位以降は世代別に大きく異なり、昭和世代では「テレビ」(20.3%)、「お菓子やスイーツ」(18.3%)、「友達との会話」(14.0%)と続く。
平成世代では、「お菓子やスイーツ」(33.5%)、「SNS」(24.3%)、「ネット動画」(22.5%)と、こちらも「集中を阻害する要素」と同様、スマホ関連の項目が上位を占めた。
1日の平均息抜き時間は、昭和世代の平均が72.7分だったのに対し、平成世代は20分以上も多い93.4分。年代と性別の4属性で比較してみると、平均息抜き時間が最も少ない「昭和世代の女性」は65.4分であるのに対し、最も多い「平成世代の男性」では102.6分。
また、平成世代に「1日平均でどれくらいスマホをいじっていたか?」聞いたところ、なんと全体平均で95.0分と、平成世代全体の息抜き時間(93.4分)よりも長かった。男女別の平均時間を比較してみると、女性が84.7分だったのに対し男性は106.7分と、男性の方が22分も長い。
最後に、厳しい受験生生活を戦い抜いた後、「真っ先にしたこと」について聞いたところ、昭和世代の1位は「思いっきり寝た」(34.3%)、2位「ボーっとして過ごした」(33.5%)だったのに対し、平成世代の1位は「思いっきり遊んだ」(50.5%)で、2位の「思いっきり寝た」は23.8%に留まった。
なお、大学に合格した時「おめでとう!」と言って欲しい有名人ランキングでは、昭和世代は「松田聖子」、平成世代は「新垣結衣」が、男女を問わず圧倒的な支持を集めた。
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