2019年3月15日
2020卒学生の内々定率、早くも12.4%に =学情調べ=
学情は14日、2020年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した「就職活動に関するインターネットアンケート」の結果をまとめ発表した。

それによると、採用広報解禁となった3月初旬の内々定率は12.4%だった。主要就職サイトがグランドオープンした直後のタイミングでありながら、すでに10人に1人以上の学生が内々定を持っているという結果となった。
文理別でみると、「文系」が11.6%、「理系」が13.7%と理系学生の内々定が僅かに進んでいる。
内々定保持学生のうち、1人あたりの内々定社数は、「1社」が最多の76.6%であるものの、「2社以上」の保持者も23.4%と多く、活発な就活が展開されていることが分かる。就活継続率は97.8%と、ほとんどの学生が就活継続中だ。
内々定企業の最終面接を「12月までの年内」に受けている学生は32.0%だった。最多は調査直前月の「2月」の46.8%だが、「3月初旬」に内々定を持っている学生は、年内から活発に選考を進めていることが分かる。
内々定企業へのプレエントリー時期は分散しているが、ほとんどが年内のプレエントリーで、接触の早期化が起きていることが見て取れる。
また、内々定1社の学生は、第1志望からの内々定は19.0%で、「強く入社を希望する」とした学生も18.0%に留まった。
一方、内々定2社以上の学生は、第1志望群からの内々定が57.0%と過半数に達したが、「強く入社を希望する」とした学生は23.1%で、内々定1社の学生よりは高いものの、意外と低い。
内々定を獲得した企業との出会いのきっかけは、「就職サイト」が最も多く43.7%、次いで「インターンシップ」23.9%、「イベント(合同企業セミナー)」18.5%と続く。4人に1人がインターンシップと答えており、インターンシップ実施が内々定に大きくつながっていることが分かる。
内々定企業を就活前から知らなかった学生は66.9%で、インターンシップ広報含めた採用広報活動でのアプローチ量が重要となっている。
内々定企業の業種は、「人材サービス」が最も多く20.0%、次いで「ソフトウェア・情報処理」14.1%、「調査・コンサルティング」10.0%で、この3業界が10%を超えているが、全体的に業界問わず万遍なく内々定出しが行われている。
内々定企業の従業員規模は、中堅企業規模が多くなっており、大手企業に先んじで活動し内々定者を確保する動きと読める。内々定者フォローについては、手間のかからない面談や懇親会の実施が多い。
この調査は、2020年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、3月1日~10日にかけてインターネットで実施した。回答者数は639人。
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