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2020年6月16日

NTT Com、英会話におけるVR学習の有効性に関する実証実験を実施

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は15日、VR(仮想現実)を始めとした仮想空間技術xRを活用し企業、学校などでのあらゆる活動を非対面で仮想的に実現する「xRビジネス」を本格展開し、その一環として今回、学校での教育活動でのVR学習の有効性に関する実証実験を行ったと発表した。

実験のイメージ

同実験は、京都市の同志社中学校で今年2月に実施。生徒を12人ずつ2つのグループに分け、入国審査やレストランでの注文など、留学や海外旅行で必要となる英会話を学習。

一方のグループは、スクリプトと音声教材による従来の方法で学習し、もう一方のグループは、VRを活用して現実さながらのコミュニケーションを体験した。

その後、それぞれのグループの生徒に対し理解度テストを行い、ネイティブスピーカーと英語教諭が、習熟度を5項目で評価することで、グループ間の習熟状況の差異を比較した。

その結果、VR学習を行ったグループは、従来の方法で学習したグループに比べ、「レスポンス」、「発音」、「正確性」、「理解力」の4項目で、スコアを上回っていることが確認された。特に「正確性」では約10%向上していた。

また、今回VR学習を体験した生徒を対象にアンケート調査を行ったところ、約74%の生徒が「VRによる学習方法は効果がある」と回答。

その理由として、「本当にそこに外国の人がいるようで、理解度テストではあまり緊張しなかった」などの声が挙がっており、VRで疑似体験をすることで、テストでも落ち着いて対応できることが効果として挙げられた。

実験の結果、教育とVRとの親和性が高いことが判明したため、同社は今後、学校教育にとどまらず、医療や観光業など、さまざまな産業分野の教育・研修活動におけるVRの活用を積極的に進めていく。

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