2020年11月12日
SK本舗、教育現場の3Dプリンター導入についての調査報告
SK本舗は10日、日本国内の小学校、中学校、高等学校、高等専門学校を対象に、10月から開始した3Dプリンターを寄贈する「3Dプリンター学生支援事業」で、多くの問い合わせ・申し込みを受け、無事全国の学校へ発送を開始し、また寄贈校へのアンケートを実施し、結果を発表した。
教員が3Dプリンターを以前から使用したことがあると回答したのは17%。同社が寄贈している光造形方式の3Dプリンターを使用したことがある学校はなかった。3Dプリンターには興味があったが難しそうな印象を持っていると回答したのは32%。学生・生徒・児童から3Dプリンターを使ってみたいという声があると回答したのは65%。このことから生徒も3Dプリンターへ興味を持っていることが伺える。
以前から3Dプリンターを授業の導入で検討していたと回答したのは65%。教員の使用経験と合わせると、検討しているものの導入まで至っていない学校が多くあると言うことがわかる。
3Dプリンターで出力できる環境整備が難点であると回答したのは17%。3Dプリンター出力にあたり、特別な設備はないため、ある程度環境は整っているという。
出力データの作成に難しさや不安を感じると回答したのは65%。既に3Dデータ作成を指導している学校もあったが、まだ教育現場でデータ作成まで教えられる準備が出来ている学校は少ない。また、特にデータ作成は工業高校など専門学科がある学校では既に指導されている。逆にそれ以外の学校はデータ作成未経験の学校が多い。
3Dプリンター導入により授業内容が充実できると考えていると回答したのは100%。3Dプリンターの今後の普及・可能性を考えて同社寄贈企画の応募をしたことが分かる。
3Dプリンターの導入のために、指導者側に求められる技術に不安があると回答したのは83%。不安を感じていない学校には、3Dプリンター経験のある教員が100%いるという。実際に教員が使用することで3Dプリンター導入への不安が下がることが分かる。まずは教員が3Dプリンターに触れる機会を設けることが重要である。
現在申し込みした学校では、まずは寄贈されたプリンターを教員が使用、或いは少人数の部活動/同好会活動での使用から授業への導入を検討するという流れが主だという。
その他教育現場への3Dプリンター導入にあたって障壁となっていると考えていることを自由記述で回答。主に挙げられた意見としては、学校設備のPCスペックが低い、生徒人数分の台数の3Dプリンターを置くスペース/予算がないこと。
PCスペックに関しては特に3Dデータを作成するソフト(3DCADなど)のインストールが難しいとの意見が多数。同社ではその代りの手段として、寄贈校には無償データをインストールできるサイトの紹介を行っているという。
関連URL
最新ニュース
- 「仕事とAI」、約3割が「自分の仕事が代替される可能性がある」と実感= NEXER 調べ=(2025年12月25日)
- ガクシー、高校生・大学生・保護者を対象に「学びとお金の調査2025」実施(2025年12月25日)
- 英語学習者の8割が挫折と悩みを繰り返す”学習ゾンビ化” =レアジョブ調べ=(2025年12月25日)
- 小中高校生の日常生活に関する調査2025、お年玉・楽しい時間など=学研ホールディングス調べ=(2025年12月25日)
- 11カ国調査で見えた親の「子ども観」が「将来への期待」に与える影響=スプリックス教育財団調べ=(2025年12月25日)
- BREXA Technology、運送業向けeラーニングシステム「Logi Learn」提供開始(2025年12月25日)
- システム ディ、校務支援クラウドサービス「School Engine Web出願システム」山形県教育局が導入(2025年12月25日)
- 鳥羽商船高専、商船学科学生が「クラウド型船員労務管理」を体験(2025年12月25日)
- SAMURAI、埼玉県立蕨高校で「生成AI活用した探究学習」の授業を実施(2025年12月25日)
- 岡山大学、教員免許・保育士資格希望者へ「こども性暴力防止法」施行に伴う留意事項(2025年12月25日)











