2021年5月31日
ネットワンシステムズ、「GIGAスクール構想」加速に向け福島市立学校のSD-WAN環境を構築
ネットワンシステムズは27日、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」の加速に向けた、福島市立学校48校(小学校29校、中学校19校)のSD-WAN環境を構築したことを発表した。同環境は4月から稼働しているという。
今回整備したSD-WAN環境では、各校からインターネットに“直接かつ安全”に接続する「ローカルブレイクアウト(LBO)によるダイレクトインターネットアクセス(DIA)環境」を実現。これによって、インターネットへの通信速度を向上させ、教育用デジタルコンテンツの体感速度の向上を通じて、効果的な授業体験を実現しているという。
福島市立学校では、「GIGAスクール構想」に向けて約2万人の児童・生徒にタブレット端末を配布し、4月からインターネットを活用した新しい授業形式「福島型オンライン授業」を開始。一方で従来、各校からインターネットに接続する際は、セキュリティ強化のためにWAN及びデータセンターを経由しており、新しい授業による通信量の増加によって帯域の逼迫が課題だった。
同環境は、「Cisco SD-WANソリューション」によって構成されており、授業で発生するインターネット通信を統制することで、逼迫の解消・体感速度の向上を実現。さらに、セキュリティの強化と運用負荷の軽減を実現。
なお、今回のSD-WAN環境の整備では、コスト最適化の観点で、福島市立学校全68校の中で児童・生徒の数が多い48校にSD-WANによるローカルブレイクアウトを適用し、他20校は帯域に余裕が生じたWAN及びデータセンター経由でインターネットを利用する形式としている。
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