2021年8月18日
20~50代の親の9割以上が「デジタル教科書の推進を希望」=イー・ラーニング研究所調べ=
イー・ラーニング研究所は17日、子どもがいる20~50代の親239人を対象に実施した、「2021年新学期ならびに今後の教育体制に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「9月からの新学期における不安はあるか」との質問には、約4割が「はい」(108)と回答。「どのような不安があるか」を聞いたところ、「学習についていけるか」(71)が群を抜いて多かった。
コロナ禍での学習遅れや教育改革による学習内容の多様化などに伴う、学習不安が続いていることが伺える。
「9月からの新学期にあたり、新しい習い事を始めてほしいと思うか」との質問には、約6割が「はい」(133)と回答。新学期に合わせて新たな挑戦をしてほしいと思っていることが分かった。
また、「どんな習い事を始めてほしいと思うか」と聞いたところ、第1位は「英語・英会話スクール」(89)で、第2位が「プログラミングスクール」(84)だった。
どちらも関心層の6割以上がこの2つの習い事を回答しており、変化の激しい世の中で、音楽やスポーツではなく、今後必要なスキルとされている英語やプログラミングを子どもに学ばせたいと思っている親が多いのが分かる。
「デジタル教科書について、今後より推進してほしいと思うか」という問では、9割以上が「はい」(229)と回答。デジタル教科書の推進を希望する声が多いことが分かった。
「なぜ推進してほしいと思うのか」を聞いたところ、「どこでも気軽に学習できるため」(185)が最も多く、以下、「インターネット活用に慣れることができるため」(110)、「持ち運びしやすいため」(100)が続いた。
新型コロナで休校の可能性がある中で、場所に縛られることなく手軽に学習できることに注目が集まっていると考えられる。
一方で、動画や音声などのタブレット教科書ならではのメリットへの期待はまだ少なく、デジタルだからこそできる学習の認知向上が必要であることも伺える。
「小学校における教科担任制について、賛成か」と聞いたところ、約7割が「はい」(178)と回答。教科担任制を積極的に行っていてほしいと思っていることが分かった。
また、「モンテッソーリ教育やイエナプラン教育などの、オルタナティブ教育を受けさせたいと思うか」との質問では、9割以上が「はい」(229)と回答。
自主性が育めるなど、これまでの小学校とは異なる新しい教育のあり方への関心度が高く、これまで以上に教育の捉え方の選択肢が増えていると考えられる。
この調査は、全国の子どもがいる20代~50代の親(男女計239人)を対象に、7月5日~27日にかけて、紙回答という形で実施した。
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