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2021年12月13日

東京国立近代美術館、「沈黙による試み―映像のバリアフリー化について」オンライン配信

東京国立近代美術館は、トークイベント「沈黙による試み―映像のバリアフリー化について」の記録映像を、3日~9日の障害者週間に合わせてオンライン配信を開始、来年3月末まで実施する。

同トークイベントは、同館が昨年度に制作した、田中功起《ひとつの陶器を五人の陶芸家が作る(沈黙による試み)》「手話とバリアフリー字幕版」の制作関係者や識者をゲストスピーカーに迎え、その制作過程を振り返るとともに、改めて映像のバリアフリー化について考えるもの。

現在、聞こえない人・聞こえにくい人は全国に約1000万人いると言われている。そういった人は、映像作品を楽しむことに物理的なハードルがある。近年、劇場公開している映画の約1割にはバリアフリー字幕がついており、バリアフリー字幕付上映を行っている劇場もある。しかし、美術館での映像上映や映像インスタレーションの展示にバリアフリー字幕や手話がつくことはほとんどない。

そこで同館は、昨年度、幅広い鑑賞の機会を作るため、所蔵の映像作品である田中功起《ひとつの陶器を五人の陶芸家が作る(沈黙による試み)》の「手話とバリアフリー字幕版」を制作。世界的にみても稀な取り組みだという。今回、この作品制作を振り返るとともに、12月3日~9日の障害者週間に合わせて、事前収録した「映像のバリアフリー化」を巡るトークイベントをオンライン配信。田中功起《ひとつの陶器を五人の陶芸家が作る(沈黙による試み)》「手話とバリアフリー字幕版」(2021年)の公開は、オンラインでは2022年3月31日まで、作品展示は東京国立近代美術館 所蔵作品展「MOMATコレクション」2階11室で2022年2月13日まで展示されている。

トークイベント開催概要

配信期間:12月9日から2022年3月31日まで(予定)*ライブ配信ではない。
場所:東京国立近代美術館YouTubeチャンネル
内容:
【Part1】企画の経緯と背景について
小川綾子氏(同館研究補佐員)、木下知威氏(日本社会事業大学、手話マップ)
同館スタッフから企画の経緯と背景について説明した後、手話とバリアフリー字幕監修の木下氏が今回の制作について語る。
【Part 2】支援の話、事例紹介
保坂健二朗氏(滋賀県立美術館ディレクター)×山上庄子氏(Palabra代表)
「手話とバリアフリー字幕版」の発案者でもある保坂氏が聞き手となり、バリアフリー字幕や音声ガイドなどを専門に制作されている山上氏が、バリアフリー字幕や音声ガイドの現状や課題について語る。
【Part 3】制作エピソード
有泉寧氏(日経映像プロデューサー)×小川綾子氏×木下知威氏×田中功起氏(アーティスト)総合監督の田中氏、木下氏、手話映像制作の有泉氏と共に制作を振り返る。
【Part 4】今後の展開
今井ミカ氏(映画監督)×田中功起氏×成相肇氏(同館主任研究員)
ろう者の映画監督である今井氏と田中氏が「今後の展開」として、手話について、手話を映像作品に入れることについて語り合い、全体を通して改めて「映像のバリアフリー化」について考える。

東京国立近代美術館YouTubeチャンネル
オンライン
作品展示

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