2022年2月22日
22年卒美術系学生のインターン参加、昨年に比べ激減=クリエイターワークス研究所調べ=
ユウクリは21日、同社の調査機関「クリエイターワークス研究所」が、2022年卒の美術系学生(美大生・芸大生)311人を対象に実施した、「就職活動の実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、美術系学生は1990年代を境に女性比率が高くなっていたが、2019年から徐々に男性の割合が回復傾向にあり、2022年卒は男性34.3%、女性64.7%だった。
また、2021年12月~2022年1月時点の内定取得数をみると、「1社のみ」の割合が減少し58.7%で、「3~4社」内定が増加傾向にある。
インターンシップの参加割合は、2021年卒の67.7%から50.2%に大幅に減少。平均参加社数も昨年の3.27社から2.75社に減っていた。
インターンシップに参加しなかった理由を聞いたところ、「コロナの影響」とする回答が26.5%と昨年(24.4%)を上回り、「学業など、他の活動で忙しかった」60.0%、「応募することを面倒に感じた」33.5%という声も増えた。
一方で、「インターンシップの内容に魅力を感じなかった」18.7%、「志望企業がインターンシップを実施していなかった」20.0%と、内容を吟味して応募しようとする姿勢も伺えた。
また、「参加したかったがインターンシップの申し込みが間に合わなかった」12.9%という回答が増えており、インターンシップの早期化で、「応募準備が整う前に参加申し込みが締め切られてしまったため、参加できなかった」という一面も見えてくる結果になった。
就活で「実施したもの」として、企業研究、自己分析、インターンシップへの参加、就職に関する情報収集、OB・OG訪問、リクルーターとの接触、ナビでのエントリーなどの項目を挙げて尋ねたところ、非クリエイティブ層は各項目とも実施割合が多く、また、内定未取得の学生は殆どの項目で、内定取得した学生に比べ実施できていないことが分かった。
就職情報の収集をスタートした時期について聞いたところ、「大学3年生の8月以前」で39.1%の学生が動き出していることが分かった。早い層は、1・2年生の時点から動き始めていた。
一方、就活の終了時期に関しては、ピークは昨年度と同じ「大学4年生7月~9月」だが、全体的には後ろ倒しになっていることが分かった。
早めに就活をスタートさせているものの、継続するコロナ禍で上手く就活が進まずに就活が長期化した可能性が伺える。
この調査は、2022年4月入社を目指し就活を行った、全国の美術系・芸術系大学生の男女311人を対象に、2021年12月~2022年1月にかけて、郵送とインターネットで実施した。
調査対象の学生の内訳は、ファイン系専攻(日本画・油絵などの絵画、彫刻、版画、工芸など)46人、デザイン系専攻(グラフィック、Web、プロダクト、工業、建築、情報など)207人、その他専攻(史学、論学、教育、その他の芸術など)58人。なお、同研究所の「美術系学生の就活実態調査」は、今回で6回目。
関連URL
最新ニュース
- AI型教材「キュビナ」、久喜市の教育ダッシュボードへ学習データを連携(2025年1月15日)
- 日本発「10代のデジタルエチケット」プログラム、スウェーデン公立高が導入(2025年1月15日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が埼玉県白岡市で提供開始(2025年1月15日)
- 「教育・学習アプリ」、起動回数は1日平均2.5回 =フラー調べ=(2025年1月15日)
- 岡山大学、「次世代AIと医学の可能性シンポジウム」28日開催(2025年1月15日)
- 兵庫県立大学、高校生&保護者向けのスペシャルコンテンツを公開(2025年1月15日)
- 近畿大学、findの落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」を導入(2025年1月15日)
- セガと筑波大学、「MDA人材育成戦略パートナーシップ協定」を締結(2025年1月15日)
- Hakuhodo DY ONE、「ゼロワングランドスラム2024」日本一の小学生プログラマー決定(2025年1月15日)
- NIJIN、中学教師向けオンラインセミナー「世界を変える教育とは」24日開催(2025年1月15日)