2022年9月1日
中高生の「勉強方法」の情報収集、「学校の先生」を抑え「YouTube」が最多=コクヨ調べ=
コクヨは8月31日、全国の中学生171人と高校生216人の合計387人を対象に実施した、「中高生の学習方法と探究に関する調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「勉強方法の情報収集経路」を尋ねたところ、最も多かったのは「YouTube」57.4%で、「学校の先生」56.1%をやや上回った。
3番目には「Instagram」46.0%が入り、上位3項目中2項目にSNSプラットフォームがランクイン。スマホを使いこなし、コミュニケーションツールとしてSNSに親しんできたデジタルネイティブを象徴する結果となった

学校や塾の授業以外で、勉強をする際に利用しているデジタル学習サービス・ツールの「使用頻度」を聞いたところ、半数以上(53.8%)が日常的な学習で「デジタル学習ツール」を取り入れていることが分かった。
なかでも「ほぼ毎日」が3割以上(31.3%)で最も多く、「デジタル学習ツール」が中高生に広く普及していることが分かった。
また、デジタル学習ツールを勉強に取り入れている中高生の7割以上(74.4%)が「使いこなせている(十分に使いこなせている+やや使いこなせている)」と回答。「まったく使いこなせていない」と回答した中高生は1%以下だった。

「デジタル学習」のメリットを尋ねたところ、「自分の好きな場所で勉強ができる」64.0%、「移動が不要」55.2%、「自分にあった内容(苦手な問題だけ出題されるなど)の勉強ができる」50.6%、「時間の活用ができる」46.6%が上位にランクイン。
この結果から、中高生は「デジタル学習」のメリットを理解したうえで、自身の学習に取り入れることに前向きであることが読み取れ、生活環境や周囲のペースに左右されない、自分らしい学びの実践へと役立てていると考えられる。

高校の授業では今年から「総合的な探究の時間」が必修化したが、中高生に「探究学習の必要性」を尋ねたところ、約7割(68.2%)が「(必要だと)思う(とてもそう思う+ややそう思う計)」と回答した。
その一方で、約2割(17.3%)が「(必要だと)思わない(あまりそう思わない+まったくそう思わない計)」と回答。「わからない」も14.5%おり、中高生の一定層では「探究学習」の必要性が十分に理解されていない可能性がうかがえた。
また、個人的な取り組みとして「探究学習」を行っているか尋ねたところ、2割以上(21.7%)の中高生が個人的に「探究学習」を行っていることが分かった。
自身の探究力について尋ねた質問では、「現在の勉強法に満足している(とても満足している+やや満足している計)」と回答した中高生の約7割が、自分は「探究力があると思う(とてもあると思う+ややあると思う計)」と回答した。
この調査は、コクヨの勉強アプリ「Carry Campus」ユーザー、「Campus勉強カフェ」参加者の、全国の中学生171人と高校生216人の合計387人を対象に、7月28日〜8月8日にかけて、インターネットで実施した。
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