2023年1月25日
語学学習する理由、「海外旅行を楽しみたいから」が最多 =Duolingo調べ=
Duolingoは24日、語学学習に意欲的な20~50代の男女578人を対象に実施した、「2023年の語学学習意欲調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、語学学習に意欲的な人のうち、75.2%は昨年の同時期(1月)も「語学学習に取り組みたいと思っていた」と回答。その理由として最も人気だったのは「キャリアのため」39.1%で、次いで「海外のコンテンツを原文のままでみたいから」35.4%だった。
年代別にみると、30代以上はトップ2までに「語学が好きだから」や「海外のコンテンツを原文のまま楽しみたいから」など、趣味に近い目的が入っているのに対して、20代は「キャリアのため」「資格試験のため」がトップ2を占め、スキルアップのための語学学習に重きを置いていることが分かった。
昨年も語学学習に意欲的だった人のうち、8割近くが「最低でも週1回以上勉強をしたい」と思っていた一方で、実際には29%が「語学学習を全くやらなかった」という結果に終わっていた。
3カ月以内の挫折を含めるとその数は67.2%にのぼり、いかに語学学習を継続することが難しいかが分かる。
また、昨年の同時期(1月)も語学学習に取り組みたいと思っていた人に、「昨年(2022年)は平均どれくらいの頻度・時間を語学学習に充てたいと思っていたか」と質問したところ、「毎日学習したいと考えていた」人の42.1%が1年間語学学習を継続していた。
これに対し、「週1〜2日以下」を設定していた層では10.6%、「月に2~3日程度」の層では4.5%にとどまった。
実際に1年間語学学習を継続できた人の40%以上が「毎日」語学学習しており、短い時間でも毎日学習を継続するなど、習慣として学習時間を生活の一部に取り込むことが継続のための重要な要素の1つのようだ。
「昨年(2022年)の語学学習の満足度」を聞いたところ、40.9%が「大変満足」「やや満足」と回答し、「大変不満」「やや不満」は36.1%だった。
満足した具体的な理由としては、「想定以上の成果が得られた」「試験結果などで確実に実力が付いていることが分かった」「予定通りに実行できたし、実力の向上も体感しているから」などが挙げられ、資格試験などを通して自分の実力を測ることでモチベーションをあげていた学習者が多くいた。
一方、不満と回答した理由については、「あまり語学力の伸びを感じなかった」「価格が高い」「独学で正解が分からなかった」「やらない期間ができてしまった」など、時間や金銭面、そしてなかなか成果が出ない語学学習特有の悩みが寄せられた。
また、「今年、語学学習に取り組みたい理由」を聞いたところ、「海外旅行を楽しみたいから」38.1%が最も多く、昨年の3位から順位がUP。「キャリアのため」に語学学習に取り組みたいと回答した人も引き続き多く、36.3%いた。
「今年、取り組みたい言語」を聞いたところ、やはり「英語」82.7%が他言語に大きく差をつけ最多で、次いで「韓国語」19%だった。
英語学習に意欲的な人は比較的各年代で平均的に存在したが、韓国語や中国語を学習したい層は20・30代が多く、特に韓国語では学習したいと回答した人のうち40.9%を20代が占めた。
「今年(2023年)語学学習に取り組むに当たって、すでに行った/行う予定のこと」を尋ねたところ、48.1%が「特にない/まだ分からない」と回答。半数以上が、まだスタートダッシュを切れていなかった。
一方で、すでに語学学習を始めている人の半数近くが、すでに「習慣として学習時間を生活に組み込んでいる」と回答。週5日以上語学学習に取り組んでいる人は6割近くにのぼり、「今年こそ語学学習を成功させたい」という強い意志が感じられる。
具体的な今年の語学学習の目標については、「TOEIC◯◯点を目指す」「ネイティブの英語を聞き取れるようになる」「スマホやタブレットを使って毎日短時間でできるものを継続して行う」「語学を学びながら国の歴史文化や魅力に目を向けたい」「4カ国語を同時に学習して楽しみたい」など様々なゴールが挙げられた。
だが、「語学学習に関して、自らが今年設定した目標に対して、達成する自信はあるか」と聞いたところ、「達成できる自信がある」のは28.2%だけだった。
昨年、今年に関わらず、これまでに自発的に語学学習に取り組んだことがある(学校での義務教育を除く)のは72.7%で、学習教材として最も人気なのは「教本」56.7%だった。
教本はどの年代でも比較的人気だが、20代では教本以上に動画で学習する人が多く、YouTubeやNetflixなどの海外コンテンツを通して、より活きた外国語を、楽しみながら学ぼうとする姿勢が見てとれる。
30代では教本に続き「アプリ」が人気で、半数以上がアプリを使用して語学学習を行ったことがあると回答。スキマ時間に気軽に学習できる利便性が人気のようだ。
しかしながら、これまで語学学習に取り組んだことがある人のうち、74.2%が「挫折経験がある」と回答。挫折理由で最も多かったのは「モチベーションが続かなかった」48.1%で、次いで「時間を捻出できなかった」40.7%で他の理由に大きく差をつけた。
現在、語学学習に関して抱えている課題についても、「時間がない」39.4%、「続かない」36.7%、「お金がかかる」34.9%がトップ3だった。
この調査は、今年、語学学習に取り組みたいと思っている全国の20〜60代男女を対象に、1月12・13日にインターネットで実施した。有効回答数は578人。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













