2023年3月7日
日本はSTEM分野の仕事、デジタルバッジの認知度が世界に比べて低い=IBM調べ=
日本IBMは6日、IBMが世界13カ国・1万4000人以上の学生、転職希望者、求職者を対象に実施した、「科学・技術・工学・数学(STEM)分野のスキルと教育、仕事に関する調査」の結果をまとめ公開した。
それによると、STEM分野の仕事について、求職者と転職希望者が「よく知っている」もしくは「ある程度知っている」と回答した割合は、国別に見ると、日本はフランスに次いで2番目に低かった。
一方、学生がSTEM分野の仕事について「知らない」と回答した割合は、日本が50%で最も高く、多くの回答者は、適切なスキルがないことから、STEM分野の仕事に就く資格がないと感じていることが分かった。
また、日本では他の国よりもSTEM分野の仕事が少ないこと、自分の住んでいる地域では他の場所よりもSTEM分野の仕事が少ないことに同意する割合も高かった。
デジタルバッジ・プログラムについても、求職者の10人に3人、学生と転職希望者の5人に1人は「よく知っている」もしくは「ある程度知っている」と回答したが、学生と転職希望者の半分以上、求職者の4割は「知らない」と回答。
日本は、STEM分野の仕事、デジタルバッジの認知度が世界に比べて低いことが判明した。
一方、日本を含めた世界の調査結果から、世界中の学生、求職者、転職希望者は、様々な業界で科学、技術、工学、数学(STEM)に関連する職務に就くことを望んでいるが、キャリアの選択肢についてよく分からないという回答が多かったことや、キャリアの選択肢がないのではないかという懸念が挙げられたことが明らかになった。
これらの結果は、企業がテクノロジーの急速な進歩に対応し、現代のデジタル経済において優位であり続けるために、リスキリングに投資しているという実情とは対照的。
このような誤解に対処し、STEM 教育へのアクセスする機会の少ない人々にSTEM教育を提供するために、世界で新たに45の組織が「IBM Skills Build」を通じた教育のパートナーになった。
IBM SkillsBuildは、社会福祉団体、経済開発団体、職業団体、政府機関、大学などの協力で、世界中の学習者が無料で利用できる、就労支援のためのオンライン学習プログラム。パートナーの多くは、テクノロジー分野にアクセスする機会の少ない人々に焦点を当て、職場復帰を目指す母親を含む女性、少数民族、低所得者、難民のスキルアップを支援する。
今回の調査は、IBMがモーニング・コンサルトに委託して、13カ国・1万4000人以上の学生、転職希望者、求職者に、科学・技術・工学・数学(STEM)分野のスキルと教育、仕事に関するインタビューを行う形で実施した。
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