2023年4月14日
金融教育の「シミュレーション授業」実施、学習意欲が座学授業の2倍に =グリーンモンスター調べ=
グリーンモンスターは13日、全国の中学生・高校生計400人を対象に実施した、「金融教育授業に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、中学または高校での金融に関する授業についてどのように感じたか、との質問では、「楽しかった」「やや楽しかった」と回答した割合は、シミュレーションをしたことがある学生は66.5%、シミュレーションをしたことがない学生は43.5%で、シミュレーションを導入する授業の方が、学生の好意度が約1.5倍高いことが分かった。
「楽しかった」「やや楽しかった」理由については、「自分の将来の生活について具体的に考えることが出来たから」「実際に架空の会社を作ってクラスで投資をする授業が面白かったから」「投資のシミュレーションでお金が増えていくのが楽しかった」など、具体的な授業内容に触れた感想が多く寄せられた。
一方で、「あまり楽しくなかった」「楽しくなかった」理由については、「内容が難しい」「構造が複雑で分かりにくかったし、説明ばかりで行動に起こしにくい内容だったから」などの声が寄せられた。
「金融に関する授業で不満だった内容」を聞いたところ、「難しい用語が多かった」58%が圧倒的に多かった。シミュレーションを取り入れた授業を受けていない学生の方が、「自分ごととして考えられなかった」「具体的なイメージが湧かなかった」との回答が多かった。
中学または高校での金融に関する授業を受けてから、金融の情報についてどのような行動をしたか、との質問では、シミュレーションを取り入れた授業を受けた学生の方が、授業後に行動をする割合が約2倍になることが分かった。
シミュレーションをしたことがある学生の授業への興味関心度合いが高く、授業後も自ら金融について調べたり、話したりする意欲が高まっていることが理由として考えられる。
「今後も授業で学びたいこと」を聞いたところ、「クレジット・ローン」「お金の増やし方」「保険」「税金の仕組み」「預貯金」「株式」が多かった。
成人年齢の引き下げに伴い、クレジットカードを作ることやローンが組めるようになったことで関心が高まっていること、また、保険や税金、預貯金といった生活に身近に関わるものや、将来のお金の不安などから、お金の増やし方や株式投資も関心が高いようだ。
この調査は、「金融教育授業」を受けたことがある全国の中学生・高校生400人(シミュレーションを取り入れた授業を受けた学生200人、同授業を受けていない学生200人)を対象に、4月5日〜7日にかけて、インターネットで実施した。
関連URL
最新ニュース
- 「すらら」活用で進化する英語 反転学習×学び直しの成功事例 /桜丘中学・高等学校(2025年3月18日)
- 「経済的に困難な状況」の世帯の中高入学費用、6割超が「生活費を削る」、約3割が「借入で工面」=セーブ・ザ・チルドレン調べ=(2025年3月18日)
- 習い事にかける月額費用、最多は「5000円~1万円」=ゼクノ調べ=(2025年3月18日)
- 「保育園の洗礼」で子どもが体調不良になり仕事を休んだ経験のある母親が9割超=げんきな免疫プロジェクト調べ=(2025年3月18日)
- 保護者の3人に2人がGIGA端末の処分方法を知らないと回答=児童生徒のデータプライバシー協会調べ=(2025年3月18日)
- 学生時代にもっと学んでおけばよかった分野、TOP3は「語学」「金融」「コミュニケーション」=R&G調べ=(2025年3月18日)
- 「情報I」DXツール「コエテコStudy byGMO」、都立小平高校の定期考査で採用(2025年3月18日)
- 奈良県、「奈良県女性デジタル人材育成プロジェクト」第3期生募集中(2025年3月18日)
- HIKKYと熊本県高森町、メタバースで地域活性化へ協定締結(2025年3月18日)
- ビジネスプランコンテスト「みんなの夢AWARD15」、グランプリなどを決定(2025年3月18日)