2024年9月20日
大学生の就活開始、8月時点で3年生68%、4年生70% =ガロア調べ=
ガロアは19日、同社の大学生専門の資金調達アプリ「ガクセイ協賛」に登録する全国の学生1428人を対象に実施した、「大学生の就活状況、企業研究(就活)の方法に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「8月時点の就活の状況」を聞いたところ、3年生の68%、4学年の70%が就活を開始していることが分かった。新卒求人募集のメインターゲットになる「3年生」のうち、情報収集から就活を開始し、応募はまだしていないという学生が最も多かった。
8月時点で内定承諾まで就活を進めている学生(3年生)はわずか3%で、どちらかと言うと始めたばかりの学生が多かった。
また、「どのような手法で企業研究を行っているか(行ったか)」と質問したところ、最も多かったのは「企業のHP」66%だった。
企業探しで気になる企業を見つけた学生は、次のアクションとしてより詳しい情報を得るため、コーポレートサイトをはじめとした様々な媒体を使って、信頼性の高い情報を探す傾向がある。
特に近年では、SNSや動画での情報収集をする学生が増え、旬な情報やリアルな情報、文字では伝わらない空気感などを知ろうとする行動が目立ってきている。
また、「どんな会社に入りたいか?最も重要だと思う要素は何か?」と質問したところ、「給料や待遇が良い」29%という回答に意見が多く集まった。その一方で、給料や待遇を第1優先にしていない学生も7割以上おり、自分にとって働きやすい環境か、望んだ仕事ができそうか、などを最優先している学生も多い。
そのため、就活生は企業研究で企業HPを訪れて給料や待遇、ビジョンなどに関する情報を探す一方で、どんな人間がどのように働いているかなどの情報も探しに行っていると考えられる。
反対に、「応募したくない会社」について聞いたところ、「給料が低く待遇が悪い」企業には入りたくないと考える学生が54%で最も多かった。また、どんなに賃金が良くても、社員の仲が悪い・サービス残業が蔓延している・パワハラ気味の上司がいるといった特徴がある場合は、入りたくないと判断される。
れらの情報は、会社側からはもちろん出さない情報であり、噂や口コミサイトなどの不確かな情報にも学生は目を通していると考えられる。
また、「企業研究をする上で、最も信用できた(できる)情報は何か?」と尋ねたところ、「対象の会社の現職社員の情報」31%や、「対象の会社と関わりある知人からの情報」28%という回答に意見が多く集まった。
そのほか、口コミや情報サイト、プライベートでの会話など会社がコントロールできない部分の情報はある程度信頼できると判断される。そのため現職社員への待遇や、顧客対応など、普段の企業活動の質を向上させることが、間接的に人材確保を有利に働かせる。
この調査は、大学生専門の資金調達アプリ「ガクセイ協賛」に登録する約800の学校の学生を対象に、8月19日~25日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は、4年制・短期大学・専門学校を含む学生1428人(女性833人、男性576人、性別未回答19人)。
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