2024年12月25日
「女子の文理選択」、母親からのプラス影響が男子の1.6倍も =スタディプラス調べ=
スタディプラスは24日、同社が運営する「Studyplusトレンド研究所」が、山田進太郎D&I財団と連携して、全国の高校生・大学生8831人を対象に実施した、「文理選択に影響を与える要因:高校生・大学生の進路実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「中学3年の頃、文理選択についてどう考えていたか?」と尋ねたところ、全体の約5割が「理系を志望」していたことが分かったが、男女で差があり、男子の理系志望が58.7%に対し、女子は45.2%で、13.5ptの差が見られた。
中3時点で「文系・どちらかといえば文系」だった回答者で、最終的に理系進学した女子は15.4%、男子は14.7%だった。一方、中3時点で「理系・どちらかといえば理系」だった回答者で最終的に文系進学した女子は15.7%、男子は15.0%で、概ね15%前後が「理転」あるいは「文転」する結果となった。
また、都市と地方では職業志向に違いが見られた。都市部では「技術職・専門職」がより高い支持を集めており、女子において都市部は12.1%と、地方(9.2%)よりも2.9pt高かった。最も支持が高いのは、都市部の男子で30.3%。地方では、「医療・看護・保健」分野が人気で、特に女子において31.2%と、都市部女子(26.6%)よりも4.6pt高く支持された。
進路選択における周囲からの影響については、「プラスの影響」は、女子の場合は29.5%が「母親」、次いで22.4%が「教員」、その次に10.9%が「父親」だったのに対し、男子は18.7%が「母親」、次いで18.1%が「父親」、次に17.2%が「教員」だった。
女子は、「母親」と「教員」から影響を受けており、特に「母親からの影響」は男子と比較すると1.6倍もあった。一方、男子は「母親」と「父親」から影響を受けていた。
また、プラスの影響で、文系女子の場合は30.3%が「母親」、次いで24.7%が「教員」で、「父親」から受ける影響は7.8%と、友人から受ける影響(9.0%)よりも低くかった。
一方、理系女子の場合は28.7%が「母親」、次いで20.5%が「教員」で、「父親」から受ける影響は13.7%だった。理系女子は、文系女子よりも父親からプラスの影響を受けた人が約2倍弱多かった。また、理系女子は文系女子よりも教員からプラスの影響を受けた人が4.2pt低くかった。
反対に「マイナスの影響」をみると、女子の場合は「母親」23.9%、「父親」20.2%、「教員」19.0%なのに対し、男子は「教員」19.2%、「友人」17.1%、「有名人やインフルエンサー」16.2%と続き、「母親」は15.8%、「父親」は14.0%だった。女子は、母親と父親からマイナスの影響を受け、男子は教員や友人、有名人、両親と多様な要因からマイナスの影響を受けていたことが分かった。
「小学校~高校での理系体験の有無」を聞いたところ、全体では約4割(39.7%)が「理系体験がある」と回答しており、理系選択者の方が63.9%と、文系選択者の57.1%と比較すると、6.8pt高い結果となった。
「最も印象に残った理系体験」を、学校外の体験に絞って聞いたところ、都市部では「プログラミングやロボット製作のワークショップ」で男子が17.4%と最も高く、都市部女子は10.9%、地方女子は9.5%だった。
「自分は理系に向いているか?」と質問したところ、男子は女子よりも「自分が理系に向いている」と強く感じる割合が高く、男子の50.1%が「理系に向いている」と考えるのに対し、女子は31.2%で、18.9ptの差があった。女子は、「理系に向いていない」と感じる割合が約5割も占めており、男性よりも理系に関する自信が低い傾向が見られた。
「理系科目で良い成績を取れると思うか?」と尋ねたところ、男子は女子よりも「良い成績を取れる」と強く感じる割合が高く、男子の60.5%が「良い成績を取れる」と考えているのに対し、女子は41.7%で、理系科目に対する自信は男子の方が18.8ptも高かった。理系適性および理系科目での成績に対する自信については、男女間で明確な差が出た。
一方で、最終的には女子の51.2%が理系を選択しており、自己認識と実際の進路選択にギャップがあることも分かった。
また、「親が理系に進むことを期待している」と回答したのは男子が39.5%で、女子よりも8.8pt高かったが、女子の30.7%も「親からの理系進学に対する期待がある」と回答。
一方、「親が文系に進むことを期待している」と回答した割合は、男女ともにほぼ同じで、女子16.8%、男子16.3%。全体として理系進学への期待より低かった。
この調査は、学習管理アプリ「Studyplus」の全国のユーザー(高校生、大学1年生、大学2年生)を対象に、2024年4月19日~22日にかけて、オンラインで実施した。有効回答数は8831人。
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