2025年4月7日
偏差値50以上の私大合格者、60.9%が参考書の利用は「選抜型学習法」=武田塾調べ=
A.verは4日、同社が運営する学習塾「武田塾」が、2025年に大学受験をし、偏差値50以上の私立大学に進学を確定した学生103人を対象に実施した、「受験生の参考書活用に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「受験に向けて購入した参考書の総数」を聞いたところ、「1~3冊」と「4~6冊」が各32.0%、「7~10冊」が11.7%、「11~15冊」と「16冊以上」が各6.8%、という結果になった。
購入した参考書のうち、「最後まで使い切ったものはどのくらいあるか」を尋ねたところ、「1冊も使い切らなかった」が4.3%、「ほぼ使い切らなかった」が12.0%で、「少しだけ使い切った」が18.5%、「半分ほど使い切った」が21.7%という結果で、「ほぼ使い切った」は33.7%、「すべて使い切った」は9.8%だけだった。
「参考書を購入する際の主な理由」を聞いたところ、「YouTubeやSNSでの評判がよかった」39.1%、「学校の先生からすすめられた」35.9%、「友人や先輩からすすめられた」32.6%という回答で、以下、「帯のキャッチコピーや装丁が魅力的だった」27.2%、「有名予備校講師の名前が載っていた」16.3%、「塾や予備校で指定された」14.1%が続いた。
購入したものの、最後まで使い切れなかった参考書について、その理由を尋ねたところ、「時間がなくて手が回らなかった」50.6%、「モチベーションが続かなかった」38.6%、「思ったより難易度が高かった」24.1%という回答で、以下、「思ったより難易度が低かった」20.5%、「他の教材で十分だと感じた」19.3%、「勉強法が分からず挫折した」16.9%、「他に魅力的な問題集や教材が出てきた」13.3%などが続いた。
また、「受験勉強時の参考書における学習スタイル」を聞いたところ、「積み上げ型」(複数の参考書を買い足しながら勉強を進めた)が32.6%、「選抜型」(参考書を絞り込んで購入し、それを徹底的に繰り返した)が60.9%という回答だった。
「選抜型」と回答した学生に、「選抜型のメリットとして感じたこと」を尋ねたところ、最も多かったのは「1冊を繰り返すことで理解が深まった」51.8%で、以下、「無駄がなく効率的に学習できた」39.3%、「参考書をやり切ることで達成感が得られた」37.5%、「どこが苦手かを把握しやすかった」33.9%、「記憶が定着しやすかった」32.1%、「進捗管理がしやすかった」28.6%などが続いた。
最後まで使い切った参考書について、「継続できた理由」を聞いたところ、「レベルが自分に合っていた」53.4%が最も多く、以下、「過去問と相性が良かった」30.7%、「解説が詳しくモチベーションが続いた」28.4%、「参考書のデザインやレイアウトが見やすかった」26.1%、「習慣化できる仕組みがあった」(塾で管理されたなど)23.9%、「1冊の中で基礎から応用までカバーされていた」23.9%などが続いた。
また、「参考書を最後までやりきるために意識したこと」を尋ねたところ、最も多かったのは「同じ参考書を何周も繰り返した」40.9%で、以下、「1冊を完璧にすることを目標にした」31.8%、「1日の学習ノルマを決めて進めた」30.7%、「書き込みやマーカーで可視化して整理した」30.7%、「解いた問題の正答率を記録して管理した」22.7%などが続いた。
ほかにも、「マーカーで、ガッツリ覚える」や「とにかく解き続けること」など56の自由回答が寄せられた。
最後に、参考書の選び方や使い方について、「もっとこうすれば良かった」と思うことを尋ねたところ、「最初に計画を立てて進めればよかった」39.1%、「繰り返し解く回数を増やせばよかった」37.0%、「ノートやメモに整理しながら進めればよかった」26.1%、「途中で他の参考書に浮気せず、1冊をやり切ればよかった」25.0%、「問題を解くだけではなく、解説をしっかり読めばよかった」18.5%、「使い方に迷ったときに、先生や友人に相談すればよかった」17.4%といった意見が寄せられた。
この調査は、2025年に大学受験をし、偏差値50以上の私立大学に進学を確定した学生を対象に、3月7〜17日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は103人。
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