2025年4月3日
ITスキルの習得、文系大学生の71.8%が「心理的ハードルを感じる」=プラン・インターナショナル調べ=
プラン・インターナショナルは2日、プログラミング必修化前の最後の世代である文系の現役大学生1034人を対象に実施した、「プログラミング・コンプレックスに関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。


それによると、2025年時点の文系大学生に、小中生でITスキルを学ぶことが当たり前になった「α世代についてどう感じているか」を聞いたところ、α世代が社会に出ることで、「職場のデジタル化が進む」35.8%、「下の世代の考えに刺激を受ける」27.5%と前向きに捉える一方、「自分たちが置いていかれそうで不安」32.2%、「羨ましい」31.4%と感じる学生も多く、期待と焦りが入り混じっていることが分かった。
実際、文系大学生の71.8%がITスキル習得に「心理的ハードル」を感じており、「プログラミング・コンプレックス」といえるような意識を抱えていることがうかがえる。必要性を認識しつつも、学び直しに踏み出せない現状が課題といえそうだ。

次に、小中生の頃にプログラミングを学んでいないことが「キャリアや進路に与える影響」を尋ねたところ、「就活やキャリアに影響がある」と考える学生は55.6%で、約半数(47.1%)が「もし必修だったら進路が変わっていたかもしれない」と回答した。プログラミングのようなITスキルを学ぶ機会がなかったことを、キャリア選択に関係する要素として捉えている文系大学生が多いのが分かる。

また、「今からでもプログラミングなどのITスキルを学びたい」と考える現役大学生は、過半数(53.9%)にのぼり、習得することで「ITやデジタル分野に強くなる」46.1%だけでなく、「幅広い職業選択が可能になる」35.9%、「高収入の仕事を目指せる」26.7%といったポジティブな将来像を描く学生も多いことが分かった。
さらに、ITスキルを身に付けることで、「理系企業など就職先の選択肢が広がる」と考える学生も56.9%に達している。
この調査は、2025年時点で現役文系の大学生を対象に、2月18日〜3月6日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は1034人。
なお、同NGOでは、ICT分野でのジェンダーギャップを縮め、女の子や女性がテクノロジー関連の教育やキャリアに進むことを促進する国際デー「国際ICTガールズ・デー」に合わせて、4月24日に、東京・P.O.南青山ホールで、「ICTを味方につけて、私の未来をひらく」と題するイベントを開催する。
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