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2025年6月26日

小学生の保護者の8割が「夏休み中の子どもの過ごし方・学習方法」に悩む=学研調べ=

学研ホールディングスのグループ会社・学研エデュケーショナルは25日、小学生の子どもを持つ全国の保護者937人を対象に実施した、「子育て世代の夏の教育事情に関する調査」の結果をまとめ発表した。


それによると、子どもの「夏休み中の過ごし方や学習方法、学習の指導方法について悩み事がある」と回答したのは、全体の8割(81.3%)にのぼった。

「とてもある」が21.7%、「ややある」が59.6%で、大多数の家庭が夏休みの過ごし方や学習方法・指導方法に困っていることが伺える。なかでも、「悩み事がとてもある」と回答した保護者のなかでは、小学3年生の保護者が最多で25.6%だった。


「悩みの内容」を聞いたところ、「夏のあいだは学習習慣が乱れてしまう」41.1%、「宿題・課題をする計画がうまく立てられない」38.6%の2項目が、他の悩みより数値が高めの結果となった。

学校に通っている時と同じ生活ができないため、休み中は学習する習慣が失われがちで、特に家庭で学習習慣を夏休み中に保つのは困難なようだ。また、夏休みの宿題は出るものの、それをどうやって計画的にこなしていけばよいのか、と困っている家庭も多い。


夏休み中、子どもたちを「どのように過ごさせるか」を尋ねたところ、「毎日自由に過ごさせている」24.0%と、「学童に通っている」20.3%が多かった。子育て世代の家庭の悩みとしては「どこで過ごさせるか」という場所の確保で精いっぱいで、安全で充実した環境を確保することを優先して考えた場合、夏の学習については具体的なケアまで、手が回っていないのかもしれない。


また、「夏休みの宿題で一番頭を悩ませるもの」を聞いたところ、特に苦戦している宿題のTOP3は、1位「読書感想文」26.7%、2位「自由研究」18.9%、3位「算数プリント・ドリル」10.4%だった。

例年、読書感想文に悩まされる子どもは多いようで、フリーコメントでも「読書感想文の書き方が全く分かっていないので書けるようになってほしい」「文字の読み書きが苦手なので、たくさん本を読んで力をつけてほしい」などの声が寄せられており、本を読んでその感想を書く、ということ自体が苦手であると感じている保護者が多いようだ。


「子どもたちにこの夏に挑戦してほしいこと、やってほしいこと」を聞いたところ、「苦手な教科の克服をしてほしい」55.9%と思っている保護者が最も多かった。夏休み中は時間も多くあり、1学期で出来てしまった苦手などを克服してほしいという保護者の思いがあるようだ。

前出の質問で、夏休み中の課題・宿題で最も頭を悩ませるのは「読書感想文」26.7%という結果だったため、この夏挑戦してほしいことに「本をたくさん読む」42.7%が上位にあるのは、課題・宿題が絡んでいる夏休みならではの傾向といえる。


最後に、「保護者としては、子どもに今後どのように成長してほしいか」を聞いたところ、「自分を大切にする」(自己肯定感)57.7%、「失敗を怖がらずに挑戦する」(自己効力感)48.1%、「自分で考えて行動できる」(主体性)43.3%、という結果になった。学力も必要だが、非認知能力といわれる目に見えない力も今後成長していくうえでは必要だと感じている保護者が多いようだ。

この調査は、小学生の子どもを持つ全国の保護者(男女)を対象に、4月17日~5月2日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は937人。

調査結果の詳細

関連URL

学研エデュケーショナル

学研ホールディングス

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