2025年10月29日
保育士養成課程の廃止、約8割の保育系学生が「進路選択に影響あった」と回答 =明日香調べ=
明日香は28日、同社が運営する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」が、全国の保育系学科に在籍する学生84人を対象に実施した、「保育系学科学生の進路選択実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「近年、保育士養成課程を廃止・停止する大学・短大・専門学校が増えていることを知っているか」と質問したところ、「詳しく知っている」が45.2%、「なんとなく知っている」が29.8%で、「全く知らない」も20.2%いた。
「卒業後、保育・幼児教育関連の仕事に就きたいと思うか」と聞いたところ、「非常にそう思う」が36.9%、「ややそう思う」が48.8%で、「あまりそう思わない」は10.7%、「全くそう思わない」は2.4%だった。
保育・幼児教育関連の仕事に就きたいと思う理由を尋ねたところ、最も多かったのは「子どもが好きだから」54.2%で、以下、「子どもの成長に関わりたいから」44.4%、「やりがいのある仕事だから」31.9%、「社会に貢献できる仕事だから」30.6%、「安定した職業だから」29.2%、「専門性を活かせるから」25.0%などが続いた。
一方、保育・幼児教育関連以外の仕事を検討している理由を尋ねたところ、「家族や周囲に勧められたから」、「給与水準に不安があるから」、「保護者対応が大変そうだから」がそれぞれ27.3%で同率1位だった。次に、「業界の将来性に不安があるから」、「保育施設の減少で就職が困難そうだから」、「精神的にきつそうだから」、「他にやりたい仕事が見つかったから」がそれぞれ18.2%で続いた。
また、「保育士養成課程の廃止・停止を知ったことで、進路選択に影響があったか」と質問したところ、「大きく影響があった」28.4%、「やや影響があった」49.3%という結果になり、約8割(77.7%)の保育系学生が「進路選択に影響があった」と回答した。
「具体的にどのような影響があったのか」を聞いたところ、最も多かったのは「就職先確保への不安が増した」57.7%で、以下、「保育業界の将来性への不安が増した」38.5%、「より良い条件の就職先を探すようになった」34.6%、「他の職業への興味が高まった」30.8%、「保育の道を諦めることを検討し始めた」25.0%などが続いた。
「現在、保育・幼児教育関連の仕事に就くことに不安を感じているか」と質問したところ、「非常に不安を感じている」が23.8%、「やや不安を感じている」が51.2%という結果で、「あまり不安を感じていない」20.2%、「全く不安を感じていない」3.6%という回答も見られた。
具体的にどのような点に不安を感じているかを尋ねたところ、最も多かったのは「給与が低いこと」60.3%で、以下、「労働時間が長いこと」54.0%、「精神的な負担が大きいこと」46.0%、「体力的な負担が大きいこと」38.1%、「保護者との関係構築」27.0%、「休日が少ないこと」25.4%などが続いた。
このほか、「子どもに関わる仕事に就きたいと思うが、自分に向いているのか分からない」や「少子化の影響がどう響くかが不安」など39の自由回答が寄せられた。
この調査は、全国の保育系学科に在籍する学生を対象に、9月24日〜10月1日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は84人。
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