2025年11月20日
Z世代、94%が日常生活で「気まずさ」を実感=Fiom調べ=
Fiomは19日、同社が運営するシンクタンク「Z-SOZOKEN」(Z世代創造性研究所)が、全国のZ世代(18~24歳)299人を対象に実施した、「Z世代の気まずい感覚についての意識調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「気まずいという言葉を使ったことがあるか?」と聞いたところ、実に93%(「よく使う」58%+「たまに使う」35%)が、「使用している」と回答。「気まずい」は、特別な事態を表す言葉ではなく、日常会話の中に浸透した、Z世代のコミュニケーションを象徴する共通言語になっていることが分かった。

日常生活で気まずさを感じた経験について尋ねたところ、こちらも94%(「頻繁にある」56%+「たまにある」38%)が、「ある」と回答。過半数が、気まずさ「頻繁に」感じており、Z世代は常に気まずさと隣り合わせの環境で生きていることが浮き彫りになった。

では、「どのような場面で気まずさを感じるか?」を聞いたところ、最も多かったのは「沈黙が続いたとき」67%で、次いで「1対1の会話で話題が尽きたとき」54%だった。Z世代は、会話の空白や間を「失敗」と捉え、強いストレスを感じる傾向にあるようだ。

また、77%が「人間関係」に悩みを感じている中、その要因としては「SNS文化の影響」22%と、「既読・未読のプレッシャー」20%が多かった。「対人距離の取り方」43%という普遍的な悩みと並び、デジタルネイティブ特有の常時接続ストレスが人間関係を複雑にしているようだ。

「SNSでしか繋がっていない人と実際に会った時、気まずさを感じたことがあるか?」と尋ねたところ、54%(「よくある」13%+「たまにある」41%)が「ある」と回答した。SNS上での親密さと、リアルの関係性が一致しない「距離感のズレ」が、Z世代特有の気まずさを生んでいる。

また、今回の調査では、Z世代は、「不安」「照れくさい」「緊張」「はずかしい」「申し訳ない」といった、従来は個別に言語化されていた複雑な感情を、「気まずい」という一言で表現する傾向も判明した。「ヤバい」や「エモい」と同様に、「共感を呼ぶ便利ワード」 として感情を簡略化している様子が伺える。

一方、Z世代はSNS上の目に見えない空気感に敏感で、「グループLINEで発言したら会話が止まった」、「SNSでの投稿に誰からも“いいね”が付かない」といった、関係性が数値やログで可視化されるSNS特有の現象に、「強い気まずさ」を感じていることが分かった。

具体的な気まずい瞬間について聞いたところ、「中学校が一緒だったけどそこまで仲良くなかった子と最近ばったり会った」、「塾講師のアルバイト終わりに塾の校長と帰る時間が被った」などのエピソードが寄せられた。他人ではないが親友でもない、その「微妙な距離感」(親密度)こそが、Z世代にとって最も対処に困る気まずさの発生源のようだ。


では、なぜ「気まずさ」がコンテンツとして流行するのかを分析したところ、その背景には、Z世代が「ネガティブ・自虐的なお笑いを好む傾向」、「失敗や気まずい経験を笑いとして消化する」文化があることが判明。一度の失敗が拡散されかねないSNS社会で、自らの失敗を「気まずい体験」としてネタにし、共感を得ることでダメージを軽減する、Z世代なりの生存戦略が見て取れる。
この調査は、全国のZ世代(18~24歳)を対象に、7〜8月にインターネットで実施した。有効回答数は299人。
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