2025年12月26日
京都橘大学文学部、デジタルアーカイブに「足利歴代将軍の文書」など新たな史料追加
京都橘大学文学部は、「文学部デジタルアーカイブ」に新たな史料を追加し、12月8日から公開を開始した。
歴史史料10点と書道作品3点が新たに加わり、公開点数は合計23点となった。新たに公開された歴史史料には、室町幕府の歴代足利将軍に関わる文書や、公家・山科家に伝わる位記などが含まれる。なかでも、足利義持が自ら筆をとって命を下した「直筆の御内書」は、将軍の肉筆がそのまま残る極めて稀少な史料として注目される。また、山科言継・言経二代の位記は、官位叙任を公式に証明する文書であり、故実に則ったものと外れたものを比較できる点から、室町期から近世初頭にかけての社会や文化の変化を読み解く手がかりとなる。
あわせて公開された書道作品は、京都橘大学名誉教授であり日本書道界を代表する書家・吉川蕉仙によるもので、「藤村いろは歌留多」など計3点。歴史史料だけでなく、文学・書道分野の資料も併せて閲覧できる点が、同アーカイブの大きな特徴となっている。
文学部デジタルアーカイブでは、学部教員による史料解説も併載されていて、史料の背景や学術的意義を専門外の閲覧者にも分かりやすく伝える工夫がなされている。一部データについては、所定の手続きを経ることで二次利用も可能とされ、研究・教育の両面での活用が期待されている。
同学部は今後も史料の公開を段階的に拡充し、研究者や学生の学術研究を支援するとともに、教育資源としての利活用を促進することで、文化遺産の継承と普及に貢献していくとしている。
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