2026年1月16日
親の働く姿、「見せる」「見せない」で子どもの将来の仕事意識に5倍の差 =塾選調べ=
DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」は15日、高校生の子どもをもつ保護者100人を対象に実施した、「家庭でのキャリア教育についての調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「親が働いているところを見せたことがある」家庭では、18.8%の子どもが小学生のうちに「将来就きたい仕事」を具体的に意識していたことが分かった。一方、「見せたことがない」家庭では、小学生で意識した子どもはわずか3.8%で、その差は実に5倍近くにのぼる。
職場に連れていく、在宅勤務で仕事している姿を見せるなど、親が働く姿に触れることで、子どものキャリア意識が早まる傾向にあることが分かった。
また、「親の仕事を知っている」子どもの方が、明らかに早い段階で将来を意識しているという傾向が浮かび上がった。親の仕事を知っている家庭では、小学生の段階で将来について意識し始めた子どもが12.7%にのぼったが、親の仕事を「知らない」と答えた家庭ではその割合は4.8%にとどまり、ここでも大きな差が見られた。
さらに、「親の仕事を知らない」と回答した家庭では、将来を意識する時期が「高校生以降」に集中する傾向も見られた。
今回の調査では、仕事や働くことについて「子どもが小さいうちから話したほうが良い」と回答した保護者が60%にのぼったが、一方で、残りの40%の保護者は「必要はない」と考えており、早期から「仕事」の話題を取り入れるべきかという点については、家庭ごとに考え方が異なることが分かった。
ただ、保護者からは、「早くから話しておいて良かった」という実感や、「話せばよかった」という後悔の声が寄せられており、早期に話題として取り入れることの意義が伺える。多くの保護者が言及しているのは、「日常会話のなかで仕事の話をする」「親の働く姿を少し共有する」といった、生活に根ざしたさりげない関わりだ。
今回の調査では、小さいうちから「仕事」や「働くこと」を話題にしておくと、子どもが勉強と将来のつながりを早い段階でイメージしやすくなる、という声が目立ったが、好きな科目がどんな職業に生きるのか、どのような力が社会で役立つのかを具体的に伝えることで、「なぜ勉強するのか」が腑に落ち、学びの意欲向上につながったという声が多く寄せられている。
保護者のなかには、「働くこととお金」「社会が回る仕組み」について、あえて早い段階から伝えているという声も多く見られ、お金が全てではないが、何をするにも必要で、誰かが働いているから今の生活が成り立っている―といった現実を、小さいうちから少しずつ共有しておきたいという考えのようだ。
また、「無意識に一定の価値観を伝えるには、小学校までが勝負」「反抗期がくる前に話しておいた方が自然に受け止めてもらえる」という意見も見られた。大きくなってからいきなり「将来どうするの?」と問うよりも、小さいうちから少しずつ話しておくことで、価値観の共有や進路の土台づくりがしやすかった、という声も寄せられた。
一方で、「もっと早く話しておけばよかった」という後悔の声も少なくない。中学生以降になってから慌てて仕事や進路の話をしても、子どもが何から考えればよいか分からず戸惑ってしまった、という経験から、早いうちに話すことに意味があると考えているようだ。
この調査は、高校生の子どもをもつ保護者を対象に、2025年11月にインターネットで実施した。有効回答数は100人。
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