2026年3月18日
学童保育、退所時期は「小3」が最多で最大の理由は「子どもが行きたがらなくなった」=放課後NPOアフタースクール調べ=
放課後NPOアフタースクールは17日、全国の小学生の保護者2283人を対象に実施した、「小学生の放課後の居場所に関する実態調査2026」の結果をまとめ発表した。
それによると、「放課後の過ごし方」では、全体では「大人がいる自宅」が37.0%で最も多く、地域別に見ると、都市部では「公立の学童保育」(+6.1pt)と「放課後子ども教室」(+5.8pt)、都市部以外では「大人がいる自宅」(+17.1pt)が相対的に高かった。
放課後のメインの過ごし方を学年別にみると、「大人がいる自宅」がどの学年でも最も多く、「公立の学童保育」は学年が上がるごとに少なくなり、「自宅で留守番」は学年が上がるごとに多くなる傾向がみられた。年収別にみると、「大人がいる自宅」がどの年収層でも最も多く、収入が下がるほど「習い事」が少なくなり、「自宅で留守番」が多くなった。
放課後にしたいことは「友達と遊ぶ」が最も多く、続いて「外遊び」「ゲーム」「家で過ごす」の声も多く挙がった。また、自己肯定感・チャレンジ意欲・将来希望はいずれも過ごし方で差があり、特に、メインの過ごし方が自宅で留守番の子どもは自己肯定感74.8%、チャレンジ意欲46.8%と他より低めの傾向だった。
子どもの放課後の過ごし方に対して保護者が重視することは、「自主性」36.1%、「運動環境」34.3%、「社会性」29.1%が上位にランクイン。公立の学童保育は社会性、民間の学童保育は経験、塾・学習系の教室は学習・スキル、友達と遊ぶは運動、自宅で留守番はのんびりと、メインの過ごし方ごとに重視することが異なる傾向が伺える。
子どもの放課後の過ごし方に対する保護者の満足度は「全体」で78.7%、「自宅で留守番」では54.7%と低い傾向で、満足の理由は「楽しさ」「安心」、不満足の理由は「メディア時間」「学習・外遊び不足」が目立った。
一方、公立の学童保育の利用状況をみると、「非入所」41.7%、「退所」12.7%、「利用中」45.6%で、「小学3年生での退所」が32.9%で最も多く、制度要因(学年上限・定員)との関連が示唆される。小学1年の4~6月にも1割程度の退所が発生していた。
退所理由は、「子どもが行きたがらなくなった」36.7%が最も多く、次いで「留守番できるようになった」32.2%。小学4年生になると「留守番ができるようになった」が48.6%と突出する。小学1年生では「離職したから」「子どもと過ごす時間を増やしたかったから」が全体と比べて多い。
子どもが行きたがらなくなった理由については、「活動・過ごし方が合わない」「学童に通っていない友達と遊びたかったから」が42.5%で最も多く、次いで「友達が退所したから」22.6%。退所理由の自由回答では、活動内容のミスマッチ、制度要因(学年上限・定員)、友達の退所などが多く挙がった。特に小学3年生で制度上の制約による退所が多い傾向が伺える。
また、学童保育退所後は自宅で留守番の比重が高まり(全体より+17.4pt、週4回以上20.4%)、保護者の新規就労が全体より-6.9pt。自己肯定感-10.3pt、チャレンジ意欲-21.4ptなど、子どもの自己認識・意欲も全体より低かった。
今回の調査では、小学3年生が最も多い退所時期となったが、小学1年生でも約2割、1年生の4月〜6月に約1割の退所が見られた。学童保育の活動内容・音環境・過ごし方の選択性には改善の余地があり、過ごし方の質が伴わなければ、安定的な居場所として機能しなくなることが見受けられた。
この調査は、小学生の子どもを持つ全国の保護者を対象に、2025年12月17日に、インターネットパネルを使ったWEB調査の形で実施した。有効回答数は2283人。
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