2026年4月30日
小中学生の生成AI利用、67.4%が「AIの回答を鵜呑みにしている」=Piftee調べ=
Piftee(ピフティ)は28日、小学3年~中学3年生の子どもを持つ保護者300人を対象に実施した、「小中学生の生成AI利用と調べ方に関する実態調査2026」の結果をまとめ発表した。
それによると、「子どもが何か知りたいことがある時、最も多く使う手段」について聞いたところ、最も多かったのは「家族に聞く」36.4%で、次いで「Googleなどの検索エンジン」35.0%でほぼ同率だった。注目すべきは、「ChatGPTなどの生成AI」が9.9%で第4位に位置していること。YouTube(11.9%)とほぼ同水準で、生成AIが小中学生の情報収集手段として存在感を増しつつあるのが読み取れる。
「使ったことがある手段」については、「Google検索」と「家族に聞く」がともに79.6%で同率1位で、以下、「YouTube」54.8%、「友達」51.7%、「生成AI」36.4%と続いた。3人に1人以上が、調べ物の手段として生成AIを経験しているのが分かる。
学年別に見ると、小3では「家族に聞く」が48.9%と約半数を占め、「Google検索」は24.4%にとどまった。一方、中1になると「Google検索」が58.8%に急伸し、「家族に聞く」は29.4%に減少。さらに、小6では「生成AI」24.0%が第2位に浮上した。小学校高学年から中学生にかけて、情報収集の主体が人(家族)からデジタル(検索・AI)へと移行する転換期にあることが見て取れる。
また、生成AIの利用経験は、小3で46.7%、小6で72.0%、中1以降では約76%に達している。「日常的に使っている」と回答した割合も、小3の7.8%から中3では22.2%へと約3倍に増加しており、学年が上がるほどAIが日常の情報収集ツールとして定着している実態が明らかになった。
次に、「1年前と比べて子どもの調べ方に変化を感じるか」と保護者に聞いたところ、「大きく変わった」10.5%と「やや変わった」43.9%を合わせた54.4%の保護者が変化を実感。変化の内容については、「生成AIに質問することが増えた」40.0%、「YouTubeで調べることが増えた」28.7%、「家族に聞くことが減った」23.1%、「本を使わなくなった」21.2%と、デジタルツールへの移行を示す回答が上位に並んだ。
一方、「Google検索を使うことが減った」は18.1%にとどまり、生成AIがGoogle検索を「置き換えている」のではなく、新たな情報収集手段として「追加」されている状況が伺える。
また、生成AI利用経験のある子ども(175人)の保護者に限定すると、67.4%が「AIの回答をそのまま鵜呑みにしていると感じたことがある」(「よくある」+「たまにある」の合計)と回答。生成AIの回答が間違っている可能性があることを子どもが理解しているかについても、「あまり理解していないと思う」「まったく理解していないと思う」の合計が45.2%に上った。生成AIの便利さを享受する一方で、情報の信頼性を見極める力が十分に育っていない現状が浮き彫りになった。
子どもの情報の調べ方や検索リテラシーについても、74.1%の保護者が「不安を感じている」(「とても不安」13.6%+「やや不安」60.5%)と回答。しかし、AI利用についての家庭内ルールを問うと、「ルールはない」が51.4%と過半数を占め、「明確なルールがある」と回答した家庭はわずか5.3%。不安を感じつつもルール整備が追いついていない「対策の空白地帯」が存在する。
保護者が子どもに身につけてほしい情報リテラシースキルとしては、「複数の情報源を比べる力」27.4%と「AIの回答が正しいか自分で確かめる力」27.2%がほぼ同率で上位に並んだ。従来型の「検索エンジンで正しい情報を見つける力」17.0%を約10ポイント上回っており、保護者の意識が「いかに検索するか」から「いかにAIの回答を検証するか」へと移り変わりつつあるのが示唆される。
この調査は、小学3年生〜中学3年生の子どもを持つ保護者を対象に、4月13〜19日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は300人。
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