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2019年1月18日

金沢工業大、「AI基礎」を2019年度入学生から開講

金沢工業大学は、2019年度入学生から人工知能を学ぶ科目「AI基礎」を開講する。2019年度入学生は1年次後学期に選択科目として開講し、2020年度入学生から全学部学科の必修科目として実施する。

同学では、1995年度入学生から問題発見・解決型の「プロジェクトデザイン」科目を全学生必修として実施し、社会性のある研究課題を学生自身が発見し解決に取り組むことで、イノベーションを創出できる「自ら考え行動する技術者」の育成に取り組んできた。

このたびの「AI基礎」開講により、問題発見・解決の手段としてAIを活用し、「SDGs」や「Society5.0」が目指す未来社会の実現に挑戦できる、研究力のある技術者の育成を目指していくとしている。

「AI基礎」では、AIの基本的機能や活用例をアクティブラーニングを通して体験し、さまざまな基本的事例を通じて最新技術を学ぶ。AIを使うことへの知的好奇心とおもしろさを感じてもらうことで、「プロジェクトデザイン」科目や専門科目での問題発見、解決に活かすことを狙っている。

具体的には、画像認識、自然言語処理、対話型音声識別について体験しながら理解し、基本的操作ができるようにする。例えば画像認識の授業では、MathWorks社のMATLABを使用して、学生自身が書いた手書きの数字をニューラルネットワークで認識させる体験を行う。また、「機械学習 (深層学習)」においては、初等的理論を学習し、簡単なデータ作成を通じて機械学習に必要となる初等的なデータ構成ができるようにする。IBM Watsonの活用も予定している。

さらに、授業の中で「AIの倫理的使用に関する学生宣言」に署名と宣誓を行う。AIに関する法令や倫理的な問題も学ぶことで「人に関する情報における倫理尊重」の重要性を理解する。

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