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2019年12月16日

公立高校教員の働き方、6割以上が自宅で作業 =スキャネット調べ=

スキャネットは、全国の公立高等学校の教職員を対象に「第2回教育現場における働き方の実態調査」を実施し、13日にその結果を公開した。

調査は10月から11月末の約2カ月間、全国の公立高等学校を対象に行われ、140件の回答が寄せられた。その結果、教育現場における働き方はほとんど改善されておらず、多くの教員が試験問題や会議資料の作成、試験の採点のために自宅に持ち帰って業務を続けている実態が明らかとなった。

昨今の教育現場における働き方の改善について「少しずつ、徐々に改善されるようになってきた」(36.7%)という教員よりも「ほとんど改善されていない」(40.3%)と感じている教員が多く、「まったく改善されていない」「むしろひどくなっている」と回答した教員が合わせて20%を超えていた。

また、平日や休日ともに、自宅で業務を行っている教員は62.6%を占め、「試験問題の作成」29.1%、「会議資料の作成」20.3%、「試験問題の採点」19.6%が上位となった。さらに、校内におけるICTの導入率は51.8%ではあったものの、「Wi-Fi環境」29.0%、「電子黒板」25.4%、「公務支援ツール」23.1%などにとどまっていた。

自宅での業務対象となっている試験問題の採点については、週に「1時間から5時間」を要している教員が65.9%で最も多く、「5時間以上10時間」や「10時間以上15時間」もそれぞれ10%近くを占めていた。しかし、採点時間を大幅に削減できる採点ツールの利用率は低く、ほとんどがそのような採点ツールがあることを認知していなかった。

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