2020年5月28日
シスコ、セキュリティサービス「Cisco Umbrella」を奈良市教委が導入
シスコシステムズ(シスコ)は26日、奈良市のGIGAスクール構想実現に向けて、奈良市教育委員会に、高度化と多様化をもたらすクラウド型セキュリティサービス「Cisco Umbrella」を導入し、5月から稼働開始したと発表した。
Cisco Umbrellaは、危険な有害サイトへの接続やコンテンツ フィルタリングなどを「DNS(ドメインネームシステム) 」層でブロックする、新しいセキュリティソリューション。どのようなネットワーク構成および端末であっても児童生徒の居場所を問わず、最適なセキュリティポリシーを適用し、インターネットアクセスを保護するという。
インターネット上では、個々の端末が保有する IP アドレスという数字の羅列を利用して通信を行っており、この操作は人間が扱うには不向きなためDNSが、こうした数字をURLのような意味のある文字列に変換する「名前解決」を実行。同サービスは、この仕組みを利用して、様々な脅威からユーザーを防御する。
また同サービスは、クラウドサービスで提供されるため、サーバなどの機材を用意したり、ソフトウェアを保守したりする手間がかからないソリューション。同時に多くの端末からのインターネットアクセスにおいてプロキシのように過負荷になるポイントがなく、接続速度やデバイスのパフォーマンスに影響を与えず、脅威を自動的にブロックするため、すべての児童生徒が安全にインターネットを利用し学習できる。
奈良市教育委員会事務局は、家庭環境においても安全・安心なインターネット利用が不可欠と考え、短期間のうちにスタートアップができ、GIGAスクール構想事業と連携可能なサービスとして採用を決定。5月13日現在、小学校5年生から中学校3年生の必要な家庭に対して、機器の貸出を行い、クラウドサービスを活用した朝の会をはじめ、授業に準じた実践が市内21中学校、43小学校で行われているという。
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