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2020年11月25日

Monoxerによる記憶定着で基礎固め、南相馬の子ども達に全国で競える学びを/京大個別会原町本校

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京大個別会原町本校は、福島県南相馬市にある小中高一貫の個別指導塾。
震災以降の過疎もあって都市部との教育・情報の格差が広がることを問題視、人生を自らの力で切り拓ける人材を輩出するため、「南相馬市の子ども達の人生を変える」ために2014年開校。ICT教育ツールを探し試すのが趣味という、佐藤晃大 塾長に記憶定着のための学習プラットフォームMonoxer(モノグサ)を活用した効果的な学び、成功の秘訣について話を聞いた。

京大個別会原町本校 佐藤晃大 塾長

教育・情報の格差を乗り越え、全国の同級生と競うためICTツールを活用

地元出身の佐藤塾長は、かつて神奈川県内の学習塾で教えていた経験から南相馬市など地方都市は、首都圏と比較して圧倒的に「教育に関する情報格差」があると感じていた。震災後、子ども達は避難を余儀なくされて過疎も進み、公立高校の入試倍率は、ほぼ1.0倍となり学力低下にも非常に危機感をおぼえた。しかし大学受験や就職活動では、南相馬の子ども達も全国の同級生と平等に競わなければならない。

佐藤塾長は、常に最新の情報を得て、様々な教育ICTツールを吟味し効果的な学習機会を提供することで格差をなくしていこうと力を尽くしている。そのような中、記憶学習プラットフォーム、Monoxer(モノグサ)に出会う。記憶の可視化と、既製品にはない生徒に合った最適な使い方ができる点が決めてとなり採用が決まった。

「覚えただろう」と曖昧だった英単語、Monoxerで記憶を可視化し確実に

英単語は文法を学ぶ上での基礎基本なので、大学受験を見据えてできるだけ早い学年、時期に目標校合格レベルに到達するよう京大個別会原町本校では計画を立てる。

以前は計画にそって生徒は紙の単語帳で自学していた。記憶状況は無作為に選んだ小テストの結果で把握する以外に方法がなく、生徒も塾長も「覚えただろう」という曖昧な確認しかできず不安も残っていた。

学習風景

一方、Monoxerは、学習計画を立てたらあとは配信される課題を生徒がスマートフォンのアプリで解くだけだ。学習量は生徒個人の記憶度により変動するので差はあるが、配信される課題を解きさえすれば必ず全員が設定した期日までに覚えている状態へと達する。そして記憶は管理画面で可視化される。

はじめは、本当に覚えられているのか疑問をもち、小テストを併用した。すると小テストの結果には歴然とした差があらわれる。導入前は90%以上正解の生徒もいる一方、半分程の正解率の生徒もいたのだが、Monoxer導入後は、全員が90%以上となり効果は明確だった。生徒も塾長もMonoxerの効果を完全に信じることになった。管理画面で記憶度や学習状況は視覚的に把握できるため、小テストはすぐに廃止したという。

Monoxerは記憶定着の仕組み、生徒個々に合わせ自由にコンテンツ作成

Monoxerで学習するコンテンツは、英検対策や科目ごとの参考書など出版社から提供されるものを購入することができるが、管理者や先生が自由に作成することもできる。Web管理画面からCSVファイルを読み込ませて簡単にオリジナルの問題を作成し生徒に配信できるのだ。

一般的な記憶アプリは、コンテンツが固定のものも多く、生徒一人ひとりに合わせて「発音だけ学習させたい」「読みだけ学習させたい」といった自由なカスタマイズができないことが不満であったと佐藤塾長。Monoxerは、記憶を定着する仕組みを提供してくれるフレームで、その中身のコンテンツは自由に作れる点が非常に大きなメリットだと語る。

◆大学受験を見据えた長い期間での活用法(受験対策)
例えば、生徒の目標大学合格レベルに必要な英単語が3000語なら、そのためのオリジナルコンテンツで学習計画を立てる。

具体的には、1年後の記憶定着を目標にしても膨大な量と長期の計画でモチベーションを保つことが難しいため、30〜50個程度に小さく分けてコンテンツを作成し、短いゴール設定で達成感やステップアップによる効力感を感じられるよう工夫をする。次に100語、300語、500語というまとめコンテンツを、学習計画機能を設定して配信することで確実な定着を図る、という活用方法をとっている。

Monoxerは単語帳をまたがって記憶状況や記憶時期を保持し、忘却を加味して、生徒に合わせた難易度や頻度で繰り返し自動配信、受験日まで忘れない状態にできるのだ。中には、高校3年の春になってから本腰を入れる生徒もいて、短期間で英単語を習得しなければならない場合もある。同じコンテンツを2カ月程で学習するのだが、1巡目は1日2時間程度もかかることもあり非常に厳しい。しかし数回繰り返すうちに1日5分とどんどん楽になるという。期間が短いため苦しくはあるが、タスクをクリアすれば、それでも受験日には忘れない状態にもっていけるという。

◆朝テストや定期試験のための短い期間での活用法
塾生が通う高校では、毎週、英単語50問の朝テストが行われている。範囲の英単語をテスト前日までに記憶できるようMonoxerで事前に一斉配信。生徒らは楽に学習している様子だが、ほぼ満点に近い得点と、大きな成果を上げている。これまで朝テストを重視せず十分な準備をしていなかった生徒も、良い結果を得て自信を持つようになり意欲的な姿勢になるといった効果もあるという。管理画面で学習状況をリアルタイムに確認し塾長らは、朝テストの課題が捗らない生徒にSNSを使って効果的に声かけをしている。記憶を定着させる部分はMonoxerに任せて、生徒のモチベーションアップや計画に注力しているのだ。

朝テストのためにMonoxerで学習した英単語は、一夜漬けの記憶とは異なり確実に定着するため、範囲が重複する定期試験でも、受験対策としても、その成果を発揮しているという。

基礎固めの記憶学習、定着フェーズはMonoxerに任せるべきだという結論

英単語を身につけていないと文法へ進めず、試験でも得点が思うように伸びないので、Monoxer導入以前の佐藤塾長は、記憶を苦手とする生徒らにどうやって教えたらよいのか悩んでいた。英単語などの記憶定着において、ただ繰り返すというような精神論ではなく、科学的な根拠と効果がある教授法を模索していたのだ。Monoxerと出会い、活用する中で「理解を促すフェーズは人間が行うべきだが、定着フェーズは人間が教えることは困難だ。記憶定着はMonoxerに任せるべきだ。」と結論づけた。

Monoxerに任せておけば記憶は仕上がる。しかも、生徒らは慣れたスマートフォンでアプリを使い解いて覚える、進捗をメーターで確認し、日々のタスクを100%にすることで達成感も感じられる。塾長らは、理解を促し、適切な声かけをし、生徒の学習管理にその時間を使うことができるのだ。

Monoxer活用、成功の秘訣:「型にはまる」それから「型を破る」

英単語記憶のようにシンプルなものからスタートし短期間に成果を実感し、生徒も塾長自身もMonoxerを信頼したことがスムーズな導入につながったと振り返る。信頼し自信をもって活用することで成功が積み重なっているのだろう。

佐藤塾長は、MonoxerなどICTツールを利用しはじめる時、「型にはまる」ことを徹底するよう心がける。「型にはまる」とは製造元の勧める活用法を忠実に使ってみること。はじめから自分流で使ってしまうと本来の魅力がわからないからだと理由を語る。基本通りに使いこなせるようになって、その後に「型をやぶる」=工夫をするべきなのだという。英単語から着手したのもこの基本姿勢に通じている。

成功を経て「次のステップは、Monoxerで英語の文法、デクテーション、スピーキングに取り組みたい。Monoxerは音声認識機能や読上げ機能、デクテーションに特化した出題形式も備えており、大いに効果が見込めそうだ」と意欲を見せた。

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