2021年1月20日
金沢工業大、コード化点字ブロックによるスマホ向け音声情報案内アプリを正式にリリース
金沢工業大学工学部情報工学科は18日、コード化点字ブロックによる音声情報案内アプリ「Walk&Mobile -コード化点字ブロック認識アプリ」を正式にリリースしたと発表した。
スマートフォンのカメラでコード化点字ブロックを読み取り、観光情報などの地域情報を音声案内するアプリで、2020年10月にAndroid版、11月にはiOS版が完成。2ヶ月間の検証を経て、リリースした。利用料はいずれも無料。App Store(iOS)、Google Play(Android)からインストールできる。
同大学の松井くにお教授研究室が、視覚障がい者向けの点字ブロックにコードを付し、AIを活用した音声誘導システムにより地域情報を提供することで、視覚障がい者の歩行課題を軽減する社会インフラの整備を目指している。また、観光客や外国人にとっても地域の情報や災害避難情報等が取得可能になるため、国連・SDGsが目指す「誰一人取り残さない世界」の実現に貢献するものとして期待される。
コード化点字ブロックは、昨年敷設された金沢21世紀美術館周辺歩道のほか、新たに出羽町の石川県立美術館~国立工芸館周辺にも敷設箇所を拡大し、金沢の新たな観光ルートにも対応している。
また、柿木畠振興会の協力で、加盟店舗敷地内10箇所にコード化点字ブロックを設置。位置情報に加え、個別店舗の情報案内も可能にした。同研究室ではコード化点字ブロックの敷設完了後に社会実証実験の実施を予定している。
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