2021年1月25日
大学の授業、学生の好みはオフラインとオンラインが半々 =KIRINZ調べ=
KIRINZは、全国の大学生328人を対象に実施した「2020年度の大学の授業/テストに関するアンケート調査」の結果をまとめ、22日に発表した。
それによると、「登録した授業のうち、オフラインでの出席指定はどの程度あったか」と聞いたところ、「20%以下」と答えた大学生が過半数の52.7%いた。
一方、「80%以上がオフラインだった」と回答した大学生は24.4%。授業登録が始まる4月の時期に緊急事態宣言が発令されていたことで、オンラインでの授業が多く行われていたことが分かった。
次に、「登録した授業のうち、オフラインでのテストはどの程度あったか」と聞いたところ、「20%以下」が57.9%と最も多かった。多くがオンラインテストもしくはレポート提出だったようだが、オンラインテストでは専用サイトで時間制限制などを設けていたケースが多く見受けられた。
また、「オンラインとオフライン、どちらの講義を優先的に取ったか」を聞いたところ、69.8%が「オンライン」と回答。学部によって差異はあったものの、全体としてオンライン講義の割合が多く、オフライン講義の選択肢が少なかったことが理由として挙げられる。
「オフライン」を選んだ学生も、前期のオンライン授業の経験や単位の結果を受けて、後期はオフラインを優先的に選択した大学生が多く見受けられた。
「オンラインとオフライン、どちらの授業が好きか」を聞いたところ、「オフライン」の回答が50.9%、「オンライン」の回答が49.1%と真っ二つに割れる結果となった。
オフライン授業を好む学生の理由として「コミュニケーションを取って考えを共有しながら授業ができる」「規則正しい生活になる」「友達が増える」「教授や学生の生の声や意見が聞ける」「授業を強制的に真面目に聞ける」などが挙げられた。
一方、オンライン授業では「いつでもどこでも受けられるところ」「キャンパスに行くのに1時間以上かかるので、交通費や時間がかからない」「テストが無く、レポート提出で単位取得」「何度も繰り返し見ることができる」などの理由が挙げられた。
「来年度はオンラインとオフライン、どちらの授業を多く取る予定か」を聞いたところ、「オンライン授業」を選択した大学生が57.6%に上った。
その理由として、「1年生なのでオンライン授業しか知らない」「インターンなど学業以外のことにも集中したい」「まだ通学での感染が怖い」などが挙げられた。
また、オフラインを選択した大学生からは、「2020年はオンラインしかなかった」「1年間オンラインの授業を受けて単位を落としてしまうことが増えた」「対面でグループワークをしたい」「友人に会いたい」などの回答が寄せられた。
この調査は、全国の大学生328人(有効回答数)を対象に、2020年12月にインターネットで実施した。
関連URL
最新ニュース
- CFC、「能登半島地震で被災した子どもの学び実態調査」の結果を発表(2024年11月22日)
- 親が選ぶ子どもに通わせたいプログラミング教育の条件とは? =「プロリア プログラミング」調べ=(2024年11月22日)
- ザクティ、長野県池田工業高校の遠隔臨場体験でウェアラブルカメラが活躍(2024年11月22日)
- 北九州市立大学、高校生向けテクノロジ・イノベーション教育事業「GEEKKイニシアチブ」を開始(2024年11月22日)
- ICT CONNECT21、水曜サロン 安藤昇氏「生成AIで変わる教育の未来」12月4日開催(2024年11月22日)
- 朝日出版社、デジタル・文法指導セミナー「CNN Workbook Seminar 2024」大阪・福岡で開催(2024年11月22日)
- 「未来の学習コンテンツEXPO 2024(冬期)」12月25日開催 企業の協賛案内を開始(2024年11月22日)
- キャスタリア、「ケニアの教育とICTの未来を考える特別セミナー」を開催(2024年11月22日)
- Mulabo!、小学5・6年生対象「親子でプログラミングを体験しよう!」12月横浜で開催(2024年11月22日)
- 教育プラットフォーム「Classi」、「学習トレーニング」機能内に動画を搭載(2024年11月22日)