2021年2月25日
京都調理師専門学校、調理師養成教育に「VR学習」導入するために実証実験
大和学園は24日、ジョリーグッド社と共同開発する「調理師教育VR」事業が、文科省の「令和2年度専修学校における先端技術利活用実証研究」に採択されたと発表した。
同事業は、同学園の京都調理師専門学校が監修して、「VR特化型職業教育プログラム」を開発。
今後は、京都市や京都府内の食関連業界と連携しながら、日本のおもてなしホスピタリティや食文化教育の普及、調理技術の発信、メンタルヘルス強化など多角的なアプローチを実施して、VR教材の開発と実証実験を行っていく。
同事業は、VRを活用した360度当事者目線での実習を映像に収録。複数人で別々の作業を分担して行うグループ実習や同時に複数の工程を効率よく学修するワンセルフ実習のコンテンツなど調理師として必要な調理工程の全体の動きや調理プロセス、食材の衛生管理などを体感する厨房内でのリアルな実習体験ができる。
VRは、専用ゴーグルを活用すればいつでもどこでも反復学習ができ、従来の実習時間の中で能力や練習時間の差で伸び悩んでいた学生も、授業時間外で何度でも自身の弱点を繰り返し学ぶことができ、反転学習の教材としてVRの教育効果が期待できる。
新型コロナの影響で緊急事態宣言が発出されるなど、何らかの事情で学校に休業要請が出た場合などでもVR教材が利活用できる。
京都調理専門学校では、VRなどの先端技術を利活用することで調理師学校の学生に対して、教育効果が高まることを実証し、これまで長年にわたり積み上げてきた日本の調理師養成教育の仕組みをさらに高度化することにチャレンジ。新型コロナと共生するニューノーマルの社会で活躍できる人材の養成につなげる。
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