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2021年4月28日
COMPASS、慶應大研究室とAI型教材「Qubena」の学力効果を検証
COMPASSは27日、慶應義塾大学・中室牧子教授の研究室とともに、同社のAI型教材「Qubena(キュビナ) 」の活用による学力への効果の検証を実施したと発表した。
同検証は、全国知事会の「これからの高校教育のあり方研究会」で、中室研究室が実施した「ICTを活用した教育・オンライン教育に係る効果検証」に、同社がQubenaを提供するなどして実施。
同研究会は、全国知事会として、公立高校などの設置者の立場から、様々なテーマを設定。幅広い議論を通じて高校教育のあり方を研究し、必要な提言などを行うために昨年度設置された。
今回の検証では、数学の授業内でQubenaを使用するクラス(9クラス・637人)と、使用しないクラス(10クラス・340人)にランダムにふりわけ、ICTとAIドリルの利用が学力向上に資するかどうかを検証した。
その結果、Qubena使用クラスの方が未使用クラスよりも、学力テストのスコアが約4.5%高い結果となった。
また、この効果は特に就学支援金受給世帯の生徒で大きく、Qubena使用クラスの方が18.5%高い結果となり、AI ドリルの利用は保護者の経済状況による学力格差の縮小をもたらす可能性が示唆された。
実証の概要
実証期間:2020年12月~2021年2月
参加県市:宮城県・宮崎県・熊本市・長野県・三重県・島根県
対象:参加した県・市の公立高校8校の1年生637人
実施方法:
・授業でQubenaを活用し、生徒一人ひとりに応じた個別最適な学習に取り組む。さらに、各学校の状況に応じて、家庭学習で活用するなどの工夫を講じることとし、柔軟に活用する
・対象教科は数学(主な単元:三角比、データの分析など)
・効果については、2020年12月と2021年2月に学力テストを実施し、Qubenaの使用クラスと未使用クラスの学力の伸びを測定すると共に、質問紙調査を行い、生徒一人ひとりの学習観や、授業への苦手意識・理解度などの変化等を把握
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